Microsoftは米国時間5月11日、今週より「Teams」でウェビナー機能「Webinars」の提供を段階的に開始したと発表した。最大1000人の出席者に対応し、視聴のみのブロードキャストモードでは出席者数を1万人まで拡大できる。リモートワーカーが増加している現在の状況に対応し、視聴のみのブロードキャストモードは2021年末まで、参加者の上限が2万人に拡大されている。
Webinarsは、カスタムの登録ページや出席者へのEメール、さまざまなプレゼンオプション、ホスト用の制御機能(出席者のチャットや動画を無効にする機能など)、ウェビナー後のレポート作成といった機能を提供する。また、「Dynamics 365 Marketing」のユーザーは5月より、出席者のデータをTeamsから直接エクスポートできるようになる。継続的なナーチャリングストリームのためのカスタマージャーニーやキャンペーンを自動で作成可能だ。
多くのサードパーティー企業がウェビナー用のソフトウェアやサービスを提供しており、Teamsと連携できるものもある。それでも、Microsoft TeamsのゼネラルマネージャーNicole Herskowitz氏は、「顧客は、社内や社外とのエンゲージメントのために使用するツールの数を最小限にしたい」と話す。Teamsで、日常的な内部のコラボレーションや会議で利用するツールを、ウェビナーや社外のイベントでも活用するさらなる手段を提供するとしている。
新しいウェビナー機能は、「Office」や「Microsoft 365」のプランの多くに含まれており、「Microsoft 365 E3」「Microsoft 365 E5」「Microsoft 365 A3」「Microsoft 365 A5」「Microsoft 365 Government G3」「Microsoft 365 Government G5」などのプランで利用可能になる。「Microsoft 365 Business Standard」「Microsoft 365 Business Premium」では、前述の機能すべてを出席者数300人を上限に利用できる。
Microsoftは、会議やイベント用に「Live Events Assistance Program」、「Virtual Events」の「Microsoft Consulting Services」といったWebinars以外のオプションも複数提供している。動画サービスの「Microsoft Stream」も見直しが進んでいるようだ。Microsoft Streamは現在、参加者の多い大規模イベント向けに作られている。Microsoftは、Microsoft Streamを「Microsoft 365」のサービスすべてで動画の作成や共有、視聴用のベースとなるサービスにしようとしているようだ。現時点で、WebinarsはMicrosoft Streamを利用していない。
また、Microsoftは同日、Teamsで「Presenter」モードを5月中にロールアウトすると発表した。Teamsの「PowerPoint Live」も今週より段階的に提供される。MicrosoftはTeamsのPowerPoint LiveとPresenterモードで、よりインパクトがあり、人を引き付ける魅力的なプレゼンテーションが可能になるとしている。発表者がプレゼン中に、スライドやメモ、会議でのチャット、参加者を単一のビューで表示できるようになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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