JR東日本スタートアップは4月28日、スキー場・温泉施設を運営するガーラ湯沢および、日本の湧水資源を活用したわさび栽培の事業化を進めるグリーンインパクトと、「鉄道わさび」の本格栽培および、商品提供を開始した。
国産のわさびは、気候温暖化に伴うわさび田の水温上昇、干ばつ傾向の深刻化などにより、生育環境が年々悪化。この10年ほどは、収量が右肩下がりが続いているという。
また、世界的な和食ブームにより世界的に需要が高まっている農作物であり、サプリメントなどの加工品としても高値で取引されている。
同社では、2020年12月にJR東日本の沿線で湧き出す湧水を活用した、鉄道わさびの実証実験を実施しており、育成に成功。
今回、本格栽培および、流通・加工を行うことで、新たな鉄道わさび栽培のビジネスを拡大。わさび栽培を通じた地域の活性化を目指すという。
なお、トンネル湧水は、年間を通じて水温も低く、ミネラル分が豊富なため、さわび栽培に適しているといわれている。
GALA湯沢スキー場の下を走る上越新幹線のトンネル湧水は、駐車場の消雪や、軟水化装置を介して飲用として利用されている実績があり、今回トンネル湧水を引き込むわさび棚を造成し、本わさびの栽培を行う。
栽培した本わさびについては、GALA湯沢スキー場内の和食レストラン「ゆた」にて、4月29日から提供(ワサビ漬け小鉢など)する。提供は数量限定となり、上限に達し次第終了となる。
将来的には、GALAブランドわさびとしてお土産品、JR東日本グループ会社への提供などを進め6次産業化を目指すとしている。
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