Microsoftは、4月の大規模な月例アップデートと同時に、「Windows 10 21H1」の新しいビルドをWindows Insider ProgramのBetaチャネルとRelease Previewチャネルでリリースした。
Microsoftは米国時間4月13日、4月の月例アップデートをリリースした。「Exchange Server」の新たな脆弱性(CVE-2021-28480 、CVE-2021-28481)を含む約110件のセキュリティ脆弱性を修正している。
Windows 10 21H1の新しいプレビュービルドは「19043.928(KB5001330)」で、セキュリティアップデートの他、幾つかの点について品質を向上させている。
まず、Microsoftが2020年11月から取り組み始めた「Active Directory」ドメインコントローラーの「Kerberos」サービスチケット問題が修正されている。
また、Microsoftは、ある研究者によって2020年にセキュリティ脆弱性が発見されたため、ビルド19043.928と今後の全てのWindowsアップデートから「RemoteFX vGPU」を削除したと述べている。RemoteFX vGPUは、複数の仮想マシンが物理GPUを共有できるようにする。サポートページによると、Microsoftはその時点でRemoteFX vGPUを無効にしたが、今回は完全に削除するという。
今回のアップデートで対処したもう1つの注目すべきセキュリティ脆弱性は、「Azure Active Directory」(Azure AD)のウェブサインインで「連携認証に使用されるサードパーティー製エンドポイントからの任意の閲覧が可能になる」特権昇格問題だ。
「Windows App Platform and Frameworks」「Windows Apps」「Windows Input and Composition」「Windows Office Media」「Windows Fundamentals」「Windows Cryptography」「Windows AI Platform」「Windows Kernel」「Windows Virtualization」「Internet Explorer」「Windows Media」についても、セキュリティアップデートがあった。
初期バージョンの「KB5000842」をインストールしようとすると、「0x800f081f」エラーが出るケースもあった。Microsoftは、この新ビルドをインストール後にエラーメッセージが表示され続ける場合には、「Feedback Hub」を通じて報告するよう顧客に求めている。
Microsoftは、Windows 10のバージョン2004とバージョン20H2の新ビルドもリリースし、それぞれ「19041.928」と「19042.928」となった。
Microsoftは、3月下旬に今回のアップデートのプレビューをリリースし、「Windows 10 20H2」から旧式の「Edge」ブラウザーを削除し、Windows 10 21H1のプリンター問題を修正した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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