マイクロソフト、「HoloLens 2」ベースの軍事用ARヘッドセット12万台を受注

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 緒方亮 長谷睦 (ガリレオ)2021年04月01日 11時09分

 Microsoftは、米国防総省の100億ドル(約1兆1000億円)規模のクラウドプロジェクト「JEDI(Joint Enterprise Defense Infrastructure)」に関してはいまだ契約の最終承認に至っていない。しかし、国防関係の事業で結果を出していないわけではない。軍との事業の最新の成果として、Microsoftは米国時間3月31日、「HoloLens 2」をベースにした米陸軍のヘッドセット「IVAS(Integrated Visual Augmentation System)」が、試作から量産と配備の段階に入ると発表した。

IVAS
提供:Microsoft

 陸軍はこの拡張現実(AR)ヘッドセット12万台をすでに発注しており、契約総額は10年間で最大218億8000万ドル(約2兆4200億円)に達する可能性があると、Microsoftでは述べている。

 Microsoftはここ数年、陸軍と共同でIVASの開発に取り組んできた。2018年には、IVASヘッドセットの試作品を開発する2年契約を、4億8000万ドル(当時のレートで約550億円)で獲得したと発表している。

 今回のIVASは、HoloLensの技術をベースに、クラウドサービス「Microsoft Azure」も活用する。この契約に関する陸軍のプレスリリースによると、IVASは状況認識の向上を目指したもので、装着した兵士は単一プラットフォームを用いた戦闘、予行演習、訓練が可能になるという。IVASではディスプレイに組み込まれた形で、兵士が携行可能な高感度の夜間および熱センサーを提供する。さらに陸軍によると、IVASは複合現実(MR)と機械学習も活用して、「極めてリアルなMRを活用した訓練環境」を実現するという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]