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インスタの大学垢は鍵付き非公開、新入生向けのDiscordも--最新の「大学垢」事情

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 卒業、進学のシーズンとなった。Twitterでは、もはやこの時期の風物詩となった「#春から○○大」をつけた投稿であふれている。そのような新しく作成した大学用のアカウント、通称「大学垢」を見ていくとある変化が見て取れる。最新の大学垢事情を見ていきたい。

LINEオープンチャットやDiscordも活用

 Twitterで複数のアカウントを使い分ける文化は浸透しており、大学に進学する時に大学垢を作ることはもはや一般的となっている。「#春から○○大」のハッシュタグはTwitterに多く、大学垢は相変わらずTwitterで作るのが基本のようだ。Instagramにも同じハッシュタグはあるが、数も少なく、2年生以上の大学生が使っていることが多い。

 「みんな男か女かわからない……ちなみに俺は男です」という大学垢のツイートを見かけた。実際、多くのTwitterアカウントがニックネームで顔写真なしとなっており、わかるのは○○大○○学部に入学する新一年生ということくらいだ。

 2年生以上が質問を受け付けるアカウントを作っていることもある。しかし、DMなどを送ってくるアカウントの中には怪しいものも混じっている。「大学垢を作ったけど、フォロワーの1人が『会おう』『話そう』とか言ってきて不安。情報ビジネス系とかナンパかも」と、ある大学に入学予定の女性は言う。「情報はほしいけど、詐欺とか変な大人とかも混じっていると聞くから心配」。

 「LINEグループがあったら招待して」という投稿もあるが、新入生用のLINEオープンチャットのグループも増えている。LINEで友だちとなっていなくてもトークしたり、情報交換できるので便利というわけだ。「#春から○○大」で検索すると、サークルや新入生用に作成されたものが多数見つかる状態だ。

 「新入生用のDiscordに招待された」という大学進学予定の学生もいた。Discordとは、テキストや音声、ビデオでやり取りできる人気のチャットアプリだ。ゲームでのチャットで使われることが多いが、流行したClubhouseのように単なる音声チャットアプリとして使われることもある。

 「いきなりDiscordは自分にはちょっとハードルが高いので、TwitterとかLINEオープンチャットとかを使うつもり」とその学生は言う。「大学から『入学式はあるけれど4月はオンライン授業』という連絡がきたし、課題とかを聞ける人がほしいから大学垢は必須だと思う」。

Instagramの大学垢は「鍵付き非公開」

 さらに見ていくと、多くのTwitterの大学垢が、プロフィール欄にInstagramアカウントをリンクさせている。「インスタでもつながってください。つながってくれる人はDMで」と求めていたり、プロフィール欄にInstagramのリンクを張っている。若者のメインのコミュニケーションツールはInstagramに移っているのだ。

 Instagramを見に行くと、投稿がないもの、少ないもの、非公開のものがほとんど。投稿があっても、卒業の少し前からの写真がいくつか投稿されている程度だ。あるアカウントには、ズバリ「大学垢」と書いてあった。投稿がなかったり少ないのは、Instagramでも大学用のアカウントを作っていることも理由の1つだろう。

 高校生のアカウントは、鍵がかかっていないことが多い。しかし、大学生となると鍵をかけて非公開となることが増えてくる。フォロワーからしか投稿が見られなくなってしまうにも関わらず、なぜ鍵アカウントにするのだろうか。

炎上が怖いし見せる相手を選びたい

 「高校生のときは制服姿で友だちと撮った写真とかをたくさん投稿していたけど、大学生になってからあまり投稿していない。就活もひかえているのに、炎上はしたくない。理由?先輩とか違う大学とか交友関係も広がって、気づいたら知らない人がたくさんフォローしていたからかな」と、ある大学生はInstagramのアカウントに鍵をかけた理由を説明する。

 周囲のInstagramのフィード投稿も減っているという。代わりに増えているのが、ストーリーズの投稿だ。ストーリーズなら、24時間で消えるので投稿しやすい。また、公開する相手も選べるので、投稿が気楽にできるというわけだ。

 高校生は制服姿の投稿も多く、「女子高生ブランドのうちにたくさん投稿したい」と言っていることが多かった。しかし今どき大学生は、炎上についてのニュースも見聞きしており、学校で情報リテラシーの講義を受けていることも多い。これまで大学生のバイトテロ炎上はとても多かったが、今後は徐々に減っていくのかもしれない。

高橋暁子

ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。

ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/

Twitter:@akiakatsuki

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