Appleは例年、春、夏、秋、晩秋にイベントを行い、ほぼすべての製品をこれらのタイミングで発表する。一部のマイナーチェンジや新製品発表はウェブサイト上のみで行われることもあるが、主要製品はプレゼンテーションを伴って、顧客にしっかりと説明する努力を惜しまない姿勢もまた象徴的だ。
2020年、イベントはすべてオンラインでの開催となった。オンラインイベントとしての初開催は6月の世界開発者会議WWDCで、単なる講演をビデオ収録しただけではない、膨大な情報量と飽きさせない演出を織り込んだ、驚くべき体験となった。
以降、9月、10月、11月の3回、作り込まれたビデオによるプレゼンテーションで、複数の製品を投入してきた。しかし少し忘れているかも知れないが、それ以外の製品はイベントなしで発表された。
3月のiPad Pro刷新、Intel版として最後となるMacBook Air刷新、2020年のMVPともいえる4月発表の第2世代iPhone SE、5月のMagic Keyboard搭載MacBook Pro 13インチ刷新、そして12月のAirPods Maxと、ウェブサイト上でのみ発表した製品も少なくなかった。
例年行われていた3月のイベントは、この原稿執筆の段階(03月22日)で、開催の案内などは出されていない。昨年の例で言うと、特にイベントではなくウェブサイトでの発表があるかもしれないが、「何が?」という部分に注目が集まる。
2020年を振り返ると、Apple TVとHomePod、AirPods、AirPods Pro、iMac Pro、Mac Proといった製品以外は、すべてに新製品が用意された。アップデートがなかった製品のうち、HomePodとiMac Proは製造終了が告げられている。
iPad Proの発表が近いとされていたが、3月中の発表から4月へと延期されたという情報が有力になってきた。カメラ部分のデザイン変更やディスプレイのテクノロジーの変更、Thunderbolt搭載などの強化が見込まれる。
既にAppleは、Mac向けのアップルシリコン、M1を製品化しており、これはA14 Bionicの強化版と位置づけられる。過去、iPad Proには、Aシリーズのチップの強化版が搭載されており、iPad Proの新モデルには、M1と同等の性能が期待される。M1として搭載されるのか、「A14X」といった名前となるのかも、Appleのマーケティングの姿勢が現れるはずだ。
新型「iPad Pro」、4月に発表か--「Thunderbolt」採用の可能性も(3/19)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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