旧モデルの「MacBook」シリーズに搭載されていたバタフライキーボードをめぐってユーザーらが提起した訴訟について、米カリフォルニア州連邦地裁の判事が3月上旬に集団訴訟として認定していたことが明らかになった。これにより、Appleが同キーボードの問題解決を怠ったと主張するユーザーらは、ハードルをまた1つ乗り越えた。
2018年に起こされたこの訴訟で、原告側は、Appleがバタフライキーボードの設計に欠陥があることを知りながら、同技術を採用したラップトップの販売に踏み切ったと主張している。米連邦地裁のEdward Davila判事は米国時間3月8日、この訴訟を集団訴訟として認める判断を下した。
バタフライキーボードを採用したMacBookが初めてリリースされたのは2015年のことだ。このキーボードには、従来のシザー式キーボードに比べて、筐体を薄型化できる利点があるとされていた。Appleは発表当時、バタフライキーボードはシザー式キーボードより40%薄く、4倍も安定していると述べていた。AppleフェローのPhil Schiller氏は当時、「各キーははるかに高精度で正確だ」と語っていた。
しかし発売後まもなく、キーを押した時の反応が以前よりも悪く、バタフライ機構の下に埃やゴミなどが入るといった苦情が、顧客から寄せられ始めた。この問題はかなり深刻な状況に発展し、Appleは問題の解決を試みる一方で、2018年には交換プログラムを開始。そして2019年にはバタフライキーボードの採用を停止していた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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