一言で言えば、レーダーだ。基本的に、Soliは部屋の電磁場を検知する非常に小さなレーダーである。さまざまな物体がその電磁場を移動すると、レーダーが受信する信号が変化する。次に、このチップがそうした異状を処理して、何が起きているのかを把握する。具体的には、誰かが立ち上がったのか、寝返りを打ったのか、それとも、足の小指がピクピク動いているのか、といったことを判断する。
新型Nest Hubを実際にテストできるようになるまで、全体像は不明だが、新しい「Sleep Sensing」(睡眠検知)機能では、Googleが最も重要と考える3つの睡眠指標(睡眠の長さ、睡眠スケジュールの一貫性、睡眠で実際に得られている休息の程度)を追跡することを同社は強調している。
Googleによると、Nest Hubの睡眠追跡では、咳やいびき、睡眠中の呼吸頻度も検知されるという。これらすべての情報は、Nest Hubから直接アクセスすることもできるし、「Android」版と「iOS」版の「Google Fit」アプリを使用してアクセスすることも可能だ。個人の睡眠指標に基づいて、実用的でパーソナライズされたアドバイスも提供されるという。
米CNETがNest Hubを総合的に高く評価している理由は、競合製品の中で最も素晴らしいディスプレイを搭載している(環境光の質に基づいて色温度を調整する仕組みが功を奏している)ことだけではない。カメラが搭載されていないことも大きなプラス要因だ。
GoogleのNest Hub Maxと同様、Amazonのいくつかのスマートディスプレイにも物理的なカメラカバーが付いているが、そもそもカメラが搭載されていないデバイスには特に安心感がある。Nest Hubは寝室や浴室にも設置しやすい。偶然にせよ、そうでないにせよ、知っている人、ましてや知らない人に見られたくないものを見られてしまう心配がないからだ。
さらに、新型Nest Hubは、音声検知と存在検知の両方を使用して夜間のアクティビティーを判断するが、Googleによると、音声フィードと生のSoliデータはいずれもデバイス上で処理され、全体的な「睡眠イベントデータ」だけがGoogleのサーバーに送信されるという。また、ユーザーはいつでも睡眠追跡を一時停止したり、自分の睡眠データを削除したりできるという。
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