Facebookは、同社初のスマートグラスを2021年中に発売する計画だ。さらに次世代のスマートグラスには、手首を経由して接続する機能を持たせる可能性がある。
Facebookの仮想現実(VR)/拡張現実(AR)事業部門Facebook Reality Labs(FRL)は新たなブログ記事で、次世代のヒューマンコンピュータインタラクション(人とコンピュータの相互作用)や同社の「ニューラルインプット」技術の新たなフロンティアについて論じている。Facebookは、手指のジェスチャーを測定し、触覚フィードバックも備える柔軟なリストバンドと連動するARグラスを構想しているという。
Facebookは、同社のこのような技術の開発計画を2段階に分けているようだ。「比較的近い時期」の開発では、「実用レベルだがコンテキスト化が限られる人工知能(AI)と組み合わせた、手首ベースの入力」を採用する。Facebookは来週、この研究についてより詳しく説明する予定だ。「ソフトロボティクス」の研究や「1日中着用できる快適なデバイス」、そして触覚グローブに関する取り組みについても、年内に詳細を明らかにするとしている。
Facebookは2019年にニューロテクノロジーの新興企業CTRL-labsを買収している。CTRL-labsは、脊髄のニューロンが手の筋肉に送信する電気信号を「解読」するリストバンドに取り組んでいた。このような技術はまだFacebookの製品には見られない。Facebookは特に、リストバンド型のEMG(筋電図)について、まずリストバンド型のデバイス、さらにその後、触覚グローブやより広範なウェアラブルがどのようなものとなるのかを模索しうる手段として視野に入れているようだ。
FacebookのAR/VR製品部門を率いるAndrew Bosworth氏は1月、ニューラルインターフェースやCTRL-labs関連の技術に関する同社の取り組みの進展について、「多くの人が考えているより早い」が、消費者向け製品で見られるようになるのはまだ数年先になると述べていた。最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏も、The Informationによる最近のインタビューの中で、将来のスマートグラス向けソリューションとして神経入力技術が有望だと語っている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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