Appleが、子供向けのコンテンツを評価する非営利団体コモン・センス・メディアとの提携を拡大し、精査済みの番組からなる新しいポッドキャスト目録を作成することになった。「Apple TV」上の映画やテレビ番組を対象とした2020年の類似のプロジェクトを基盤とするこの取り組みには、コモン・センス・メディアの名前を冠した名称が付けられる。
Appleは今後、同社の番組リストを毎月更新し、新番組や人気の高い番組のほか、「Women's History Month」や「Back to School」といったテーマを設けて番組を紹介していく。
Appleは子供向けの取り組みを拡大しており、今回の発表も同社のポッドキャストに対する関心を高めるためのもの。Appleは以前から、教育関連の取り組みに力を入れていることで知られており、学校や教室での使用を想定した端末やアプリを構築してきた。例えば、3年前には「iPad」を教育現場に提供することを大々的に発表し、デバイスメーカーのLogitechと提携して学校向けのスタイラス「Logicool Crayon」を開発。また、プログラミング教育を支援するためのアプリを開発したり、直営店で「Apple Camp」を開催したり、あるいは若年層のアプリ開発者を同社の年次開発者会議に招待したりもしてきている。
Appleとコモン・センス・メディアとの提携の背景には、自社サービスを際立たせるための手段としてポッドキャストに目を向けるメディア企業が増えている現状がある。
音楽配信アプリを提供するSpotifyは2年前に、ポッドキャスト制作関連会社のGimletおよびAnchorを買収していた。また、Eコマース大手のAmazonは「Amazon Music」サービスの強化を目的に、ポッドキャストサービスを手掛けるWonderyを2020年末に買収していた。
一方、Appleは2020年に、新型コロナウイルスのパンデミックによって子供たちが自宅で過ごす時間が増えたことを受け、家族向けの番組や映画に力を入れるためにコモン・センス・メディアと提携していた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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