Googleは、新たに40機種もの「Chromebook」が各社から2021年中に発売されるとの見通しを明らかにした。また、Chromebook向けOSの「Chrome OS」について、数カ月中にリリースを見込む最新版の新機能を一部概説した。
特に注目される新機能は、Chrome OSに標準搭載される画面録画ツールだ。この機能により、教師が生徒向けに授業を録画することにとどまらず、学生と教師がそれぞれ授業やレポートを録画できる。新しい画面録画ツールは3月に搭載される予定だ。
Googleは、Chromebookの新モデルについて、その多くがコンバーチブルタイプであり、スタイラスに対応しタッチ画面を搭載するほか、学生がコンテンツを制作したり遠隔授業で撮影や録画をするのに役立つデュアルカメラを搭載するとしている。
また新しいChromebookは、「Google Meet」と「Zoom」を同梱するほか、モバイルネットワークを利用するためのLTEがオプションで利用可能になる。
Chromebookは2020年、世界で記録的な販売台数を達成した。学校や政府が、リモート学習を支援する手ごろな価格のコンピューターを購入しようと対応を急いだ。そのような中で、2021年に新しいChromebookが登場する。
Googleは、スクリーンリーダー「ChromeVox」についても、チュートリアルの改良、ChromeVoxメニューの検索機能、スクリーンリーダーの音声をテキストの言語に合わせて自動的に変更するスムーズな音声の切り替え機能などに対応するとしている。
さらにGoogleは、授業や宿題の管理、テストの採点などのためのツール「Google Classroom」の新機能に関するロードマップを明らかにした。
Googleは、「Google Workspace for Education Plus」または「Teaching and Learning Upgrade」を利用している教員向けに、このプラットフォーム用に選択できるアドオンのマーケットプレイスを導入する。また2021年中に、生徒のエンゲージメントを追跡するシステム、「Android」版Classroomアプリのオフライン機能、生徒がAndroid版Classroomアプリから紙ベースの宿題の写真を簡単に添付して提出するための手段などをClassroomに追加する。
また、教員向けに、AndroidでClassroomを使って採点する手段の改善、生徒と共有するメモなどで利用可能なリッチテキスト形式のサポート、盗用を検出しやすくするツールなどを提供する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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