Xperia PROはニッチなユーザー層向けだと前編で述べたことを覚えているだろうか。ライブストリーム/ブロードキャスト機能は間違いなくそうである。ソニーの興味深い概念実証が、「The Megalodon」と名付けられたカメラリグという形で、NFLの試合会場のサイドラインで披露された。そのカメラリグは、ソニーのミラーレスカメラ「α」とジンバル、モニター、そして、放送車と信号を共有するための(バックパックに入れられた)セルラーモデムで構成されている。つまり、カメラマンは巨大な物理ケーブルに縛られることがない。セルラーモデムやモニターの代わりにXperia PROが使用される光景は、容易に想像できるだろう。
The awesome on-field shots on FOX’s broadcast of #Seahawks-#WashingtonFootball Team are courtesy of this contraption the crew nicknames “The Megalodon.” Here it is. And here’s Mike Smole, who is operating it today. He calls it a “poor man’s Steadicam.” We should all be so poor. pic.twitter.com/RWuYjeaBCe
— Mike Garafolo (@MikeGarafolo) December 20, 2020
ほとんどのスタジアムはミリ波の5Gをサポートしている。そして、5G、特にミリ波の5Gが米国でさらに拡大し、以前のように動画撮影のために旅行できるようになれば、4K動画のブロードキャストを5G経由でライブストリーミングできる機能は間違いなく人々の関心を引くだろう。ただし、現在のところ、この機能はプロスポーツのような大規模なライブイベントをターゲットとしている。
5Gの電波が最も強いところを見つけるために、「Network Visualizer(ネットワークビジュアライザー)」というアプリが標準で搭載されている。このアプリを使用すれば、ブロードキャスト用に本体をどこに配置すればいいかをピンポイントで特定することができる。Xperia PROの本体が質素で実用的なデザインになっている理由の1つは、4つの5Gアンテナが内蔵されていることだ。このアプリは、上り速度と下り速度に加えて、本体のどちら側(上、下、左、右)の5G電波が最も強いのかも表示する。最も電波が強い方向に本体を向けるようにすることが狙いだ。筆者はsub-6の5Gしか利用できない場所にいたので、アプリには、4G LTEが利用できることが表示された。文字通り4G LTEの電波に囲まれていたが、5Gに比べると、4G LTEは基本的にどこでも利用できるので、当然だろう。
最後に、Xperia PROはUSB-Cテザリング経由でファイル転送プロトコル(FTP)をサポートしている。これは、ソニーが2020年に「Xperia 5 II」とα7S IIIで最初にリリースした機能で、写真ファイルの高速転送を可能にする。だが、5Gが追加されたことで、理論的には、さらに速度が増す可能性もあるということだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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