Appleは1月、同社幹部のDan Riccio氏が「新しいプロジェクトを担当する新しい役職に異動し、最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏の直属となる」と発表していた。米国時間2月8日、ベールに包まれていたこの「新しいプロジェクト」の正体が明らかになったようだ。Bloombergの記事によると、Riccio氏は、かなり以前からうわさされているAppleの拡張現実(AR)および仮想現実(VR)ヘッドセットに専念する職務に就いているという。
Appleのハードウェアエンジニアリングチームの責任者だったRiccio氏は、1998年からAppleに勤務し、同社によると、第1世代「iMac」にまで遡る「Appleのほぼすべての製品の設計、開発、エンジニアリングの責任者」を務めてきたという。同氏が担当した最近のプロジェクトには、5G対応の「iPhone 12」シリーズ、「M1」プロセッサー搭載の新型「Mac」、新しいオーバーイヤーヘッドホン「AirPods Max」などがある。
Bloombergによると、Riccio氏は前の役職でも、Appleの未来のARおよびVRヘッドセットに携わっていたが、現在はこれらのプロジェクトに「フルタイムで」取り組んでいるという。 バイスプレジデントのMike Rockwell氏がこれまで通り、このプロジェクトの日々の業務を統括しており、「千人を優に超えるエンジニア」がこのデバイス開発に携わっていると、Bloombergは報じている。
Appleにコメントを求めたが直ちに回答は得られなかった。
最近のうわさでは、最初に発売されるヘッドセットは高額になるとされている。The Informationは先週、Appleが8Kディスプレイと12個以上のカメラを搭載し、価格は3000ドル(約32万円)程度の複合現実(MR)ヘッドセットを開発中だと報じた。このヘッドセットは目と手の動きを追跡可能で、空間オーディオ対応のヘッドバンドを装備するとされている。
AppleはVRヘッドセットを早ければ2022年に発売する計画とも報じられている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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