LINEドクターは9月に行われた、LINEのオンラインカンファレンス「LINE DAY 2020」で11月より提供開始すると発表。医療機関からの事前登録も受け付けていた。
LINEヘルスケア 代表取締役社長の室山真一郎氏は、サービスの遅延と一部医療機関で開始する経緯について「サービス開発前、開発中ともにクリニックの声を取り入れながら開発に取り組んできたが、ヒアリングした結果、オペレーション業務に想定よりも多くバリエーションがあり最適化するためにもっと磨き込みと検討が必要であると考えた。しっかり一部の医療機関様で利用いただき、丁寧にサポートしながら対応していく形にした。引き続きユーザーや医療機関に寄り添いサポートしながら、双方にとってより良いオンライン診療サービスを実現していく」と説明した。
LINEドクターは、「オンライン診療サービスを単に提供するだけではなく、日本でオンライン診療が定着するきっかけになればと思っている」(室山氏)。時間をかけて医療機関とユーザーがより使いやすいサービスを実現させる考えだ。
なお、オンライン診療に期待が寄せられる一方で、医療機関側の導入ハードルが課題となっているという。それに対しLINE ドクターは、医療機関に対してもオンライン診療の導入負荷を減らすことを目的として、医療機関の予約機能、LINE ビデオ通話機能、決済機能が搭載されている「Basic Plan」を初期費用・月額費用無償(決済手数料を除く)で提供する。
医療機関にはスターターキットを用意し、LINE ドクターの導入を示すポスターやPOP、ステッカー、利用ガイド、予約可能なQRコードが記載されているクリニックカードなどを提供予定だ。スターターキットは、制作が完了次第、審査完了している医療機関へ随時郵送するとしている。
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