スマートロックの「bitlock」などを展開するビットキーとオフィス向け家具メーカーとして知られるオカムラが手掛ける、「Work x D(ワーク・バイ・ディ)」が発売を開始した。ひとつのIDであらゆる空間、モノ、データをコネクトし、シンプルで使いやすいオフィス環境を提供する。
Work x Dは、ビットキーとオカムラが10月に発表した、多様な働き方のマネジメントを支援するデジタルトランスフォーメーションサービス。両社は資本業務提携を結び、テクノロジーパートナーになっている。
ワーカーが持つIDで空いている座席やロッカーの予約、ビルのエントランスやオフィス、エレベーターなど、あらゆる扉をつなぎ退室制御ができることなどが特徴。ゲストへのワンタイムパス発行など、オフィスを訪れる人への効率的な運営システムを構築できるなど、いままで手間が必要だったオフィス内の予約や管理を一元化し、スムーズな使い勝手を提供する。
可視化ツールを使えば、ワーカーの所在表示、オフィスの利用状況、混雑状況の確認など「データの見える化」も実現。効果的なワークスペースの活用をサポートする。
オフィス家具は一度納入してしまうと、その後の使用頻度や使用方法がわかりづらい。Work x Dは、アプリを使って会議室の入退室やロッカーの開閉を管理するため、使用データがとれることも強み。使用データはオフィスごとに管理する形になるが、オカムラもオフィスづくりの相談に乗るなど、オフィス家具の開発、販売で培ってきた知見を新たな形でいかす。
今回の取り組みは、オカムラが提供するオフィススペースや家具などの環境に、ビットキーのコネクトプラットフォーム「workhub」を組み合わせることで実現したもの。新型コロナウイルス感染拡大防止を受け、オフィスにおける働き方の見直しが急速に進む中、座席予約などができるほか、顔認証+検温など、時代に即した機能を取り込む。
システムにはタブレットを利用しており、後々の拡大発展にも対応。必要な部分のみを導入するスモールスタートにも対応しやすいという。
今回のシステムは、オカムラのオフィスで開催している取引先向けイベントで展示したもの。今後はオカムラのオフィスに導入し、実使用を踏まえながら機能をブラッシュアップしていくという。
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