ビットキーとオカムラが働き方と働く場をDXする「Work x D」開始

 ビットキーは、新しい働き方を支援する、コネクトプラットフォーム「workhub」の提供を開始すると発表した。第1弾として、オフィス家具などを手掛けるオカムラと資本業務提携し、働き方のマネジメントを支援する「Work x D(ワーク・バイ・ディ)」を開始する。

 ビットキーは、2018年に創業。スマートロック「bitlock LITE(ビットロック ライト)」や、ID連携、認証、権利処理のデジタルキープラットフォーム「bitkey platform(ビットロック プラットフォーム)」などを提供している。創業から25カ月で、56プロダクトを提供しており、受注総額は21億円。資金調達額は58億円に及ぶ。

 創業当時はスマートロックなどを手掛ける「Tobira」事業を中心に「Mobility」「SMART ID」「メディカルウェルネス」「金融」などを事業基盤としていたが、「事業ごと領域が分断されており、本来目指すワンストップでの体験に対してあまりしっくりきていなかった。今回、新たに『home』『work』『experience』の3つを事業領域と定め、『安全で便利で気持ちよくつながる』ことを目指す」(ビットキー 代表取締役CEOの江尻祐樹氏)と新たな事業戦略を発表した。

ビットキーの新事業戦略
ビットキーの新事業戦略

 その第1弾として始まるworkhubのWork x Dは、ワーカーのIDであらゆる空間、モノ、データをコネクトし、働く環境を取り巻くさまざまなシステムを統合するマネジメントシステム。ビットキーのプラットフォームであるworkhubを基盤に、ワーカーの生産性を向上する環境づくりと、ファシリティマネジメント投資、戦略の最適化を図り、働き方のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させることが狙いだ。

 専用アプリを使い、空いている座席やロッカーを検索して予約する予約システムや、ビルのエントランスのセキュリティゲートからエレベーターまで、あらゆる扉がコネクトした入退室制御を実現する認証システム、座席や会議室の予約と連動したゲスト管理システム、誰がどこで勤務しているか、各部屋の利用状況に無駄はないかなどのデータを提供する、可視化ツール(ダッシュボード)など、働く環境をとりまくさまざまなシステムを統合するマネジメントシステムになる。

デジタルトランスフォーメーションサービス「Work x D」の概要
デジタルトランスフォーメーションサービス「Work x D」の概要

 提供開始は11月。オカムラは、オフィス家具メーカーとして、最適なオフィス環境をつくるためにオフィスIoTを進め、あらゆるデータからファシリティへの戦略的投資を実現する新しいサービスモデルの確立を目指し、ビットキーは、「コネクトテックカンパニー」として、Work x Dの基盤にも利用されているworkhubの開発、オカムラや他メーカーが提供するハードウェア、ソフトウェアとworkhubの連携など、あらゆるものとコネクトする際の技術提供を担う。

 ビットキーでは、workに続きhome、experienceについても事業を展開していく予定。「将来的にはこの3つの事業領域をつなげて新たな価値を生み出していく」(江尻氏)とした。

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