「Appleシリコン」では「Office」の起動が初回のみ遅くなる--マイクロソフト

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2020年11月13日 12時12分

 Microsoftによると、Appleの独自チップ「Appleシリコン」で「Rosetta 2」エミュレーターを利用して「Office」アプリを起動すると、初回のみ起動時間が長くなるという。

 Appleは、Intel製プロセッサーから脱却する動きとして、独自の「M1」プロセッサーをベースとした新型Macを発表した。AppleシリコンではIntelベースで動作するアプリケーションをネイティブで実行できないことを考えると、Rosetta 2エミュレーターが不可欠だ。なお、Appleシリコンを搭載したMac(「MacBook Air」「MacBook Pro」「Mac mini」)では、「iOS」アプリも動作する。

 Rosetta 2は「macOS Big Sur」のエミュレーションレイヤーで、Intelのチップセット向けにコンパイルされたアプリを実行する。Microsoft製アプリの場合、Rosetta 2はすべての機能をサポートするほか、サードパーティーのアドインにも対応する。

 Microsoftはサポート文書で、Appleシリコンへの移行について概要を示し、次のように述べた。

 各Officeアプリの初回起動時、OSはAppleシリコンプロセッサー向けに最適化されたコードを生成する必要があるため、より長い時間がかかる。それ以降のアプリの起動は高速になる。

 機能自体に違いはない。

 Microsoftによると、Appleシリコンアーキテクチャーをベースとするデバイスには「Microsoft 365」および「Office 2019」アプリの最新バージョンをインストールできるという。主要なアプリには、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」「OneNote」「OneDrive」がある。

 Microsoftは、「Mac向けアプリを『Universal Binary』に移行する処理をすでに開始した。今後は、同じ実行ファイル内でAppleシリコンとIntel製チップセットの両方をネイティブでサポートする予定だ」という。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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