ヘルステックベンチャーのCureAppが提供する日本初のニコチン依存症治療用アプリ「CureApp SC ニコチン依存症治療用アプリ及びCOチェッカー」(以下、CureApp SC)が中央社会保険医療協議会(中医協)の了承を得て、12月1日から保険収載(保険適用)されることが発表された。
CureApp SCは8月に薬事承認された。医薬品や手術などを用いて行う従来の治療とは違い、ニコチン依存症の心理的依存にアプローチして治療する特徴がある。個別化されたメッセージや動画を通じて患者の考え方や行動を変容させ、正しい生活習慣に導く。アプリに加えてポータブルCO(一酸化炭素)チェッカー、医師が利用する医師アプリを連携させることで、禁煙治療をサポートする。
CureAppは2014年に設立された、治療用アプリに特化した医療ベンチャーで、呼吸器内科医の佐竹晃太氏が代表取締役社長を務める。佐竹氏は「現在はニコチン依存症のほか高血圧、NASHと呼ばれる非アルコール性脂肪肝炎、アルコール健康被害という4つの疾患のパイプラインで開発している」と語る。
「高血圧は既にフェーズ3の治験まで進んでおり、NASHは8施設での臨床試験を実施している。アルコール減酒支援もフィジビリティスタディ(実行可能性調査)を行っているところだ。『行動変容』という1つのキーワードの価値を出す治療用アプリを作り出そうとしている」(佐竹氏)
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