「iPhone 12」引っかき/落下テスト--新素材セラミックシールドはどこまで耐えるか - (page 2)

Vanessa Hand Orellana (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2020年11月10日 07時30分

引っかきテスト3:紙やすりの上でこする

 先の2つの引っかきテストの結果が優秀だったので、筆者はこのiPhone 12でもう1つ(過激な)テストを実施することにした。80番手の紙やすりで本体をこするテストだ。現実世界だと、私道や歩道の上でスマートフォンを滑らせてしまった場合がこれくらいに相当するだろう。そのような事態が頻繁に起こらないよう祈っておこう。

 軽く力を加えながら、スマートフォンの両面を紙やすりの上で左右に10回動かした。今回は、両面に傷がついた。スクリーンの損傷の方が激しく、真ん中付近に複数の線状の傷が横に走っていた。いくつかの傷は指の爪で感じられるほど深かったが、使用に問題はなかった。背面の傷はそれよりも大幅に少なかったが、ここでも、突き出たカメラモジュールによって、ほかの部分が守られたからだ。とはいえ、真ん中付近と下の端に目に見える引っかき傷があった。レンズフレームのメタリック仕上げは再び剥がれたが、レンズ自体には依然として全く傷がついていなかった。

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提供:Vanessa Hand Orellana/CNET

 スマートフォンを引っかくとガラスに傷がついて、落下時に壊れやすくなる。そこで、米CNETのマネージングプロデューサーで筆者の同僚のChris Parker記者は、別の新しいiPhone 12を使って、本体を歩道に落とすテストを実施した。

落下テスト1:スクリーンを下にして約0.9mの高さから落とす

 スマートフォンをよく落としてしまうのは、ポケットから出し入れするときだ。腰の高さからスマートフォンを落としても何の傷もつかないこともあるが、車道や歩道の上に落としてしまった場合は、スクリーンが割れてしまう可能性が高い。

 腰の高さから落とすと、最初にiPhone 12の上部が地面に当たり、次に下部が当たった。その後、もう一度跳ねて、狙い通りスクリーンが下になった状態で、歩道に平らに着地した。

 側面のアルミニウムのフレームにいくつかのへこみがあったが、深刻な損傷は全くなかった。

落下テスト2:背面を下にして約0.9mの高さから落とす

 次に、Parker記者は背面を下にして、先ほどと同じ落下テストを実施した。

 iPhone 12は、本体上部の方が重たいようだ。先ほどほぼ同じように、最初に(カメラモジュールが配置されている)上部が地面に当たり、次に下部が当たった。最後に、背面が下になった状態で、歩道に着地した。

 先ほどの落下テストとの最大の違いは、着地時の音で、1回目よりも大きな音がしたことだ。案の定、本体を裏返してみると、下半分が割れていた。へりを触ると少し粗く感じられたが、フレームのへこみが主な理由だろう。とはいえ、本体の背面ガラスの破片は全くなく、ひびが入っているにもかかわらず、滑らかな感じがした。

 背面にひびが入ったので、次からの落下テストでは、スクリーンの耐久性だけを確認することにした。

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2回目の落下テストは背面から落としたが、背面ガラスにひびが入ってしまった。
提供:Chris Parker/CNET

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