Netflix、会員数の伸びが鈍化--予想に届かず

Joan E. Solsman (CNET News) 翻訳校正: 編集部2020年10月21日 10時33分

 Netflixの前四半期(7~9月期)の会員数の伸びは、220万人にとどまった。2020年に入り、新型コロナウイルスのパンデミックで驚異的な増加を示していたが、その増加は続かないと同社が当初予測していたとおり、鈍化している。

 世界最大のシェアを誇る動画配信サブスクリプションサービスを提供するNetflixは米国時間10月20日、第3四半期決算を発表し、7~9月の間に会員数は220万人増加して1億9515万人になったことを明らかにした。

 同社は7月に、会員の純増数が250万人になる見通しを示していたが、その予測に届かなかった。Thomson Reutersによると、アナリストらは好調を予測しており、純増数の平均予測は340万人だったという。

 Netflixは第1四半期(1~3月期)に、1四半期として過去最大の会員純増数を達成し、新型コロナウイルスに対する警戒から、自宅外のエンターテインメント業界が総じて壊滅的被害を受ける中、上半期の記録的成長に向けて好発進した。映画館は休業し、多額の制作費をかけた映画は2021年以降に延期され、スポーツはつい最近になって徐々に戻りつつあるが、コンサートや劇場はほぼ停止状態にある。その中で、動画配信サービスで支配的地位を築くNetflixは、さらに会員数を伸ばす絶好の機会にあった。

 しかしNetflixは既に2度にわたり、1年の早い時期に会員数が伸びたのは、通常は1年の後半に加入する予定だった人が前倒しで加入しているだけの可能性が高いと警告していた。

 同社の第3四半期の利益は7億9000万ドル(1株当たり1.74ドル)で、前年同期の6億6520万ドル(同1.47ドル)から増加した。売上高は23%増の64億3600万ドルだった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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