LIXILは10月19日、パブリックトイレ空間をクラウド上で自動設計するサービス「A-SPEC」を公開した。第1弾は、多機能トイレ内の器具レイアウトの自動設計シミュレーションサービス。
A-SPECは、指定した空間に対して、クラウド上にあるプログラムがさまざまなシミュレーションを行い、数万件のアイデアからより良いプランを提案するというもの。
プログラム内には、過去にLIXILが提案してきた設計ノウハウが組み込まれ、自動計算、およびその計算で導かれた自動設計結果のレイアウトを評価する。これにより、設計作業時間の削減に加え、設計者のノウハウに頼ることなく、設計精度の汎用化、均一化が図れるという。
サービスの第1弾として、多機能トイレの器具レイアウトを自動設計シミュレーションするサービスを公開。指定URLにアクセスして、空間や扉の位置、使用する器具を入力すると、配置の制約事項などが考慮されたシミュレーション結果を、数分で表示する。
自動設計した結果を、3次元CAD「Rhinoceros」のプラグイン「Grasshopper」に読み込むことで、空間内の視覚的なシミュレーション体験も可能だ。
なお、A-SPECは、AMDlabおよび髙木秀太事務所の2社との協働で開発したもので、サービス名称の由来はAutomatic Space Planning Engine Componentの略。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」