Appleは秋に毎月イベントを開催するようだ。米国太平洋夏時間10月13日午前10時(日本時間10月14日午前2時)から、オンラインでのイベント開催を告知した。招待状には「Hi, speed.(国内向けには、「速報です。」)」という文字と、ブルーやオレンジの色味がついた多重の円形デザインが施され、中央にAppleロゴが描かれている。
毎回の招待状のキーワードやデザインは、その発表会での主題を反映していることが多い。今回の場合、ハイスピード(5G、高速ワイヤレス充電、高速化されたカメラ機能、A14 Bionicのパフォーマンス)や、ブルーに加えオレンジの新色の可能性、拡がる円形は新しいワイヤレス技術(5G、UWB)や、HomePodやAirPodsなどの空間オーディオをサポートするオーディオ製品などを想起させる。
例年、9月第2週のイベントでiPhoneを発表し、第4四半期決算に初速の販売が含まれるよう、9月第3週から第4週の週末に発売するというスケジュールで展開してきたが、2020年は新型コロナウイルスの影響で、製造や試験などのプロセスに遅れがあったものと考えられる。ただ、iPhoneの競合となるスマートフォンにとっても条件は同じとなっており、Appleだけが遅れで大きく出遅れたという認識はない。
一方で、経済の低迷もあり、特にハイエンドモデルがこれまでのように売れるか、等未知数の部分も大きい。Appleは既に、iPadとApple Watchでミドルレンジ強化に舵を切っており、iPhoneでも同様の戦略を打ち出してくるのか、注目だ。
新型iPhone、小型機種の名称は「iPhone 12 mini」か--ラベルのリーク画像が示唆(10/6) アップル、他社製ヘッドホンなど販売停止との報道--新製品リリース準備か(10/6) アップル、10月14日にイベント開催へ--待望の新iPhone発表か(10/7)Appleは日本市場で、Apple PayをPASMOに対応させることを発表した。PASMOは首都圏の私鉄、地下鉄各社が発行するIC乗車券・電子マネーで、Suicaなどの交通系ICカードと互換性を持つ。
これまでSuicaしかApple Payに対応してこなかったことから、私鉄や地下鉄のみの駅間で利用する定期券のアプリ内での購入や、Viewカード以外でのオートチャージに対応しなかった。そのため、私鉄・地下鉄沿線で、鉄道会社発行のクレジットカードを持つユーザーにとっては、待望の対応となる。
窓口に並ばず定期券を購入でき、オートチャージの選択肢が拡がるなど私鉄・地下鉄線ユーザーの利便性を大きく高めることで、Apple Pay利用者の増加を見込む。東京圏は世界で最も鉄道網が発達し、乗客数の多いエリアだ。これまで対応してきたSuicaとともに、Apple Payが東京の交通網を押さえることは、利用拡大にとって重要なマイルストーンとなる。
加えて、海外から来る旅行者にもメリットがある。PASMOをApple Payで設定する場合、必ずしも国や地域の設定を「日本」にする必要がなく、またApple Payに設定されているクレジットカードを用いることで、PASMOアプリをダウンロードしなくても、Walletアプリ内でPASMOを新規発行できる。
旅行者は普段自分が使っている言語で、手持ちのApple Payには行っているクレジットカードを用いてPASMOが利用できるため、海外からの旅行者の日本での行動の利便性が飛躍的に向上する。
Apple Pay版「PASMO」がスタート--定期券や手持ちカードの取り込みにも対応(10/6) 「モバイルPASMO」の実現までに13年もの歳月がかかった裏事情(10/8)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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