Googleは米国時間10月8日、「身の回りの重要な音」を聞き取りづらい人に注意を促す新機能を「Android」に導入した。「音検知通知」と呼ばれるこの機能は、家電製品の報知音、水が流れ続ける音、犬が吠えている声などを検知すると、プッシュ通知やカメラのフラッシュ、スマートフォンの振動によってユーザーに知らせる。この機能は主に耳が不自由な人たち向けのものだが、イヤホンやヘッドホンを装着している人にも役立つという。
「Wear OS」を搭載したスマートウォッチなど他のデバイスでも利用でき、スマートフォンが重要な音を検知すると、テキストの通知を送信するとともに手首に振動を伝える。これにより就寝中でも通知に気付くことができると、Googleはブログで説明している。就寝中の異状は、「聴覚に障がいを抱える人たちの多くが共通して持っている不安」だという。
機械学習を利用して開発されたこの機能は完全にオフラインで動作し、スマートフォンのマイクを使って、煙警報や火災警報、水の流れる音、乳児の声や音、ノックの音など、10種類の音を検知する。この機能のベースになっているのは、「音声文字変換」の音検知機能だ。この機能は30種類以上の音をリアルタイムで文字化することで、人々が周囲の状況をより正しく理解できるよう手助けする。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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