スペースマーケットは9月30日、20~60代までの会社員821人を対象に「働き方の変化」に関する調査を実施。その結果を発表した。オフィスでのオンライン会議が増加し、会議場所不足が問題になっていることなどがわかった。
会社員に対し、緊急事態宣言をきっかけとした在宅勤務の実施経験を質問したところ、72.0%が「在宅勤務をした」と回答。そのうち緊急事態宣言により在宅勤務を経験した会社員591人に対し「現在」の出社頻度を質問したところ、46.4%が「毎日出社している」とのこと。週に1日以上出社する人はあわせて8割を超えることがわかった。
再び出社するようになって感じるオフィスについては、90.8%の436人が課題を感じており、最も多かったのは「密にならずに大人数の会議ができる場所が不足している(50.9%)」。その後「在宅勤務をしている人とコミュニケーションがとりづらい(31.0%)」、「どうしても密になってしまうことがある(28.0%)」、「オンライン会議ができるスペースが不足している(24.5%)」、「対面での会議を提案しづらい(18.8%)」と続き、会議ができる場所の不足が明確になった。
オフィス内でオンライン会議の頻度も増えており、緊急事態宣言中と比較すると32.3%が「とてもそう思う」、43.8%が「ややそう思う」と回答。約4人に3人がオフィスでオンライン会議を行う頻度の増加を感じていた。この背景には「会議はオンラインですべきという風潮のため(20.9%)」、「在宅勤務の人がいるため(12.9%)」などの理由があるとしている。
緊急事態宣言により在宅勤務を実施し、現在週に1日以上出社する会社員に対し、勤め先のオンライン会議を行うスペース不足について質問すると、31.0%が「とても感じる」、38.1%が「やや感じる」と回答。オフィスでのオンライン会議の頻度の増加に伴い、約7割の人が社内でオンライン会議を行うためのスペースが不足していると考えていることがわかった。
また、現在週に1日以上出社する会社員に対し、オフィスでオンライン会議をする際に感じる課題を質問したところ、1位「社内の雑音・騒音が会議相手に聞こえてしまう(39.4%)」、2位「社内秘の会話ができない(32.2%)」、3位「インターネットの速度不足(28.1%)」、4位「近くの席にいる上司や同僚とハウリングが起こる(24.9%)」、5位「自分の会話が上司や同僚に聞こえることが気になる(22.0%)」となり、音の問題が顕著になっている。
また「オフィスでオンライン会議をしたことがない」と答えた人は2.3%のみとなっており、オフィスで働く頻度が戻りつつある現在でも、オンライン会議の頻度は高くなっている。
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