Appleの最新スマートウォッチは、2つのモデルで登場した。フラッグシップの「Apple Watch Series 6」(399ドル、税別4万2800円~)と、より手頃な「Apple Watch SE」(279ドル、税別2万9800円~)だ。どちらも「watchOS 7」対応だが、Apple Watch SEは搭載するチップセットが「S5」でやや性能が下がるなど、機能がApple Watch Series 6より限定される。
Apple Watch SEは、価格は抑えられたが、現在Appleで購入できる最安のウェアラブルというわけではない。2017年に発売された「Apple Watch Series 3」が、今も199ドル(税別1万9800円)で販売されているからだ。
Apple Watch Series 3は3年前のモデルなので、もちろん性能でも堅牢性でもApple Watch SEには及ばない。それでもいろいろな機能が詰め込まれており、人によっては、節約できる費用を考えてSeries 3を選ぶ選択肢もありそうだ。両者がどう違うのか、どちらが自分に向いているのかは、このまま読み続けていただきたい。
遠目で見ると、Apple Watch SEとApple Watch Series 3はよく似ている。どちらもサイズは2種類あり、アルミニウム製で耐水仕様だ。だが、SEの方が画面は鮮明になり、2種類のサイズどちらでも30%、つまり10分の1インチ弱(2mm)ほど大きくなっている。新しく登場した2種類のバンド、ソロループとブレイデッドソロループは、大きくなった現行のサイズにしか対応していないので、Series 3には使えない。SEではデジタルクラウンに触覚フィードバックが採用され、色も従来のシルバーとスペースグレイのほかにゴールドが加わった。
どちらも、常時表示には対応していないことに注意しよう。常時表示は2019年の「Apple Watch Series 5」で初めて採用された機能で、画面が常時表示されているため、手首を上げたり画面をタップしたりしなくても時刻や通知を確認できるというもの。今回新しく登場したApple Watchのなかで、この機能に対応するのはSeries 6だけだ。
発売当初、Series 3はセルラー接続のモデルも販売されていた。だが、現在そのモデルは販売されていないため、必要な場合にはサードパーティーの販売店で整備済みのものを購入しなければならない。一方、SEにはセルラー対応のモデルもある。Wi-Fiのみのモデルより割高にはなるが、LTE通信ができると、スマートフォンやWi-Fiネットワークにテザリングしなくても使える。ワークアウトに出かけるときにスマートフォンは置いていきたいが、電話をかける(国際緊急通報も含めて)などの基本機能は手元で使えるようにしておきたい、アプリは接続したままにしておきたい。そんな場合に便利だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」