Apple Watch SEは、高速でもある。Appleによると、S5デュアルコアプロセッサーは、Series 3の「S3」チップセットの最大2倍高速だという。また、「iPhone」など、ほかのデバイスとのワイヤレス接続に、SEでは最新の「W3」チップとBluetooth 5.0を採用するのに対して、Series 3は前世代の「W2」チップとBluetooth 4.2が使われている。つまり、スマートフォンとの接続についてもSEの方がスムーズで安定しているということになる。
どちらも高度計を装備し、高度や標高を知ることができる。ただし、SEの高度計は常時計測なので、標高の読み取りがリアルタイムで行われる。また、SEの方はコンパスも内蔵し、メモリーが4倍になった(Series 3の8GBに対して32GB)。
バッテリーについては、米CNETではSEのバッテリー持続時間をまだテストできていない。だが、Series 3のレビュー当時、バッテリーの持ちは優れているとは言えなかった。Appleによると、SEでもバッテリー持続時間は同程度、つまり約18時間ということなので、あまりぱっとしないことは変わらないだろう。もちろん、実機テストをしてみないと、確かなところは分からない。
Apple Watch SEは、Appleの最新スマートウォッチソフトウェアであるwatchOS 7を初期状態で搭載する。Series 3も、最新OSにアップデートできるが、その機能をすべて使用できるわけではない。例えばファミリー共有設定もそうだ。自分のiPhoneを、子どもや高齢者など家族のApple Watchとペアリングできる機能である。そうしておけば、連絡先やアプリのダウンロードの制限、あるいは自動位置追跡といった管理が可能になる。
SEで使える機能のなかには、watchOS 7の新機能ではないが、Series 3の発売より後になって登場したものもある。転倒検出と騒音モニタリングがその代表なので、これらの機能が必要であれば、選択肢はSEということになる。
最後に、いつもランニングをしているのであれば、Apple Watch SEには「Apple Watch Nike」バージョンも用意されている。「Nike Run Club」アプリがプレインストールされており、文字盤にさまざまな情報を表示できる、カスタマイズ可能なコンプリケーション機能で、ランのデータを収集、解析、共有することができる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス