全体として、Z Fold2の基本的なデザインはGalaxy Foldと同じだ。本のように開くとタブレットになり、内側のディスプレイの真ん中には縦方向の折り目がある。スクリーンの素材は超薄型ガラスで覆われているが、Galaxy Z Flipと同じように、折り目ははっきりと認識できる。筆者はこれを折りたたみ式デザインの一部と受け止めている。
Z Fold2は「Infinity-O」ディスプレイ技術を使用したレイアウトを採用しており、本体を開くと、単一の10メガピクセルカメラが内側に配置されている。閉じた状態だと、外側の前面ディスプレイにも内側と同じカメラが搭載されており、背面にはトリプルカメラシステム(12メガピクセルの広角、超広角、および望遠カメラ)が配置されている。
「Galaxy Note20」と「Galaxy Note20 Ultra」がそれぞれ3倍と5倍の光学ズームを備えているにもかかわらず、Z Fold2が2倍の光学ズームしか搭載していないのは残念なことだ。8K動画にも対応していない。これは、クラス最高のカメラを搭載するスマートフォンではない(ただし、暗所での写真撮影性能は初代Galaxy Foldよりも優れているはずだ)。サムスンはおそらく価格を抑えるために、そう決めたのだろう。
しかし、筆者が使うのを楽しみにしていたカメラ機能が2つある。既に試した「デュアルプレビュー」は、写真を撮影する前に、撮影者と被写体の両者が内側と外側のスクリーンでカメラの画像を確認できる機能だ。
On the Z Fold 2, you can use the rear cameras to take a selfie, with the front screen acting as a massive viewfinder pic.twitter.com/B4lDuJUL4R
— Jessica Dolcourt (@jdolcourt) September 1, 2020
フレーム内で2人以上の人間が検出されると作動する、適応型自動フレーミング機能もある。3人以上が検出された場合は、アルゴリズムによって、自動的にメインカメラから超広角カメラに切り替わる。
サムスンは、意図せず閉じたり開いたりしてしまうことのない自立式スクリーンをGalaxy Z Flipで採用し、筆者が抱いていた折りたたみ式スマートフォンの夢を実現し始めた。サムスンによると、ヒンジは75度から115度の間で固定できるというが、それ以上の角度にも固定できるかもしれない。
さらに、サムスンによると、隙間を狭くして、ヒンジの高さを短くし、クラムシェル型のGalaxy Z Flipと同じ「スイーパー」技術を使用することで、より効果的にホコリやゴミの混入を防止できるようにしたという。
どのアプリもフレックスモードで使用できるが、一部のアプリは折り曲げたことを検知して、自動的に表示を調整する。カメラやビデオ通話、時計、ギャラリー、動画プレーヤー、カレンダーといったサムスンの純正アプリに加えて、YouTubeや「Google Duo」などがこの機能に対応している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス