スマートフォンの価格が2000ドル(約21万円)という発表を聞いても、そう高くないと感じるとは、なんという世界になってしまったのだろう。サムスンは現地時間9月1日、折りたたみスマートフォンの新モデル「Galaxy Z Fold2」(5G対応)の詳細を明らかにした。同社は8月5日にオンラインで開催したイベント「Unpacked」で、Galaxy Z Fold2を初めて披露した。今回の「Unpacked Part 2」で発表された最大の情報は、デバイスの価格だ。米国では1999ドルだ。2019年モデルより20ドルほど高い。
2000ドルは、特に新型コロナウイルスのパンデミックの最中に、簡単に手が出ないという人も多いかもしれないが、もっと高くなっていた可能性もある。サムスンはGalaxy Z Fold2に機能を詰め込み、旧モデルでユーザーが不満に感じていた点の多くに対処したほか、この折りたたみ可能な機種をさらに洗練された高級感のあるデバイスに改良した。また、Galaxy Z Fold2の購入者に専門の技術サポートを提供する「Galaxy Z Premier Service」を拡充し、「Founders Card」の会員権や、ミシュランの星付きレストランの食事サービスなどの特典を利用できるようにしている。米国モデルは5G対応などで強化されている。
Creative Strategiesのアナリスト、Carolina Milanesi氏は、「技術的観点からサムスンの成果を見て、もう少し高くなると予想していた」と述べた。「しかし、彼らは価格を据え置いた。2000ドルと、2200ドルや2300ドルに値上げするのとでは、大きな違いだ」
Galaxy Z Fold2 5Gは米国で9月18日より提供される。
Galaxy Z Fold2は、外側画面が6.2インチで、内側画面は平らに広げると7.6インチ。どちらの画面も、サムスン製「Infinity-O」ディスプレイ技術を採用しており、ほぼベゼルレスのデザインとなっている。また折りたたみ可能な内側の画面には、「Galaxy Z Flip」の内側画面と同じ超薄型ガラスが使用されている。なお、初代「Galaxy Fold」の外側画面は4.6インチ、内側画面はプラスチック製で7.3インチだった。バッテリー容量(4500mAh)やカメラが強化されたほか、ヒンジも改善されている。新しいフレックスモードによって、Galaxy Z Flipと同様に、さまざまな角度で開いたままの状態を維持できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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