LINE Fukuokaは8月26日、福岡市と共働で「LINE」の機能を活用したオンライン避難訓練「とつぜんはじまる避難訓練」を、防災の日である9月1日より実施すると発表した。
この訓練は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で従来の一カ所に集まる避難訓練の実施が困難な状況を踏まえ、福岡市LINE公式アカウント(@fukuokacity)に実装されている防災機能を活用。集まらずに実施できるオンライン避難訓練として、福岡市に提案。実施する運びとなったという。
福岡市のLINE公式アカウントには、災害時の避難行動を支援する「災害時モード」が用意されている。地震や豪雨の発生など、福岡市の防災・危機管理課から避難指示や勧告などが出た際に切り替わるもので、事前に公式アカウントからの防災情報を受け取る設定にしておくことで、災害時にチャットボットが自動で通知を配信。屋内・屋外・乗り物内を起点に、住宅地、オフィスビル、海岸、山などを選択していくことで、そのシーンにあった避難行動を提示する。
訓練には、福岡市LINE公式アカウントを友だち追加し、事前に登録(8月26日15時~9月5日21時まで)することで参加可能。9月1日から9月6日のいずれか(7時〜21時の間)で、公式アカウントに災害発生の通知が届くという。通知のタイミングは予告されず、災害の種類(水害か地震)も実際に通知が来るまで分からない仕様になっている。
災害発生の通知を受け取ったら、LINEに届くメッセージに従って操作することで、災害発生から避難完了まで、災害時にとるべき避難行動が学べるようになっている。訓練時間は5分程度だとしている。
従来の避難訓練は決められた日時に実施されるが、実際の災害は突然訪れるため、冷静な避難行動が困難になる。同社によると、いつ、どこで災害が発生しても自分の身が守れるよう、実際の災害と同様、避難訓練も突然始まる形式にしたという。
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