米カリフォルニア州の判事は米国時間8月24日、Appleに対し、人気ゲーム「フォートナイト」開発元であるEpic Gamesのゲームエンジン「Unreal Engine」へのアクセスを妨害しないよう命じる一時的な差止命令を出した。一方、「App Store」における同ゲームの提供を再開することは求めなかった。
両社の法廷闘争は、アプリ内課金からの手数料徴収をめぐる争いの結果、Apple(およびGoogle)が「フォートナイト」をアプリストアから削除したことに端を発する。EpicはAppleを相手取り、自社のツールに開発者がアクセスできないようにすると脅されたとして提訴した。Epicはまた、Appleとの訴訟において、法的手続きが完了するまで「フォートナイト」をアプリストアで提供できるようにすることを主眼とし、裁判所に仮差止命令を求めた。
Yvonne Gonzalez Rogers判事は今回の裁定の中で、「当法廷は、『フォートナイト』を含む同社ゲームに関するEpic Gamesの申し立てについて、Epic Gamesが回復不能の損害をまだ示していないと判断する。現在の苦境は同社が自ら招いたように見える」と述べた。
「これに対し、開発者ツール(SDK)の取り消しに関するAppleの行為については、Epic Gamesが回復不能の損害を暫定的に示している。関連する同意書の『Xcode and Apple SDKs Agreement』は、開発者プログラムライセンスの合意を明示的に除外する、十分に総合的な書類だ」(Rogers判事)
EpicとGoogleの訴訟がまだ予備的段階なのに対し、24日の審理は、「フォートナイト」のApp Storeへの復帰をAppleに命じるよう裁判所に求めるEpicの請求について判断するために開かれた。Appleはまた、同社の開発者ツールにEpicがアクセスできないようにする(実質的にゲーム開発ツールUnreal Engineを削除する)と脅したとされる。Unreal Engineはゲーム業界の開発者に広く使われている。Epicは、Appleの動きは外部の開発者に脅威を与えており、さらには秋のリリースを見込んでいるゲームの新たなアップデートにより、『iOS』デバイスのユーザーが他のデバイスのゲーマーと対戦できなくなると主張した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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