UPDATE 人気ゲーム「フォートナイト」を開発するEpic Gamesは米国時間8月13日、AppleとGoogleを提訴した。アプリ内の直接支払いを理由に、両社が同アプリをアプリストアから削除したことを受けたもの。
争点は、Epic Gamesが「フォートナイト」アプリの中に直接支払い機能を加えて、AppleとGoogleの決済システムと両社が各取引に課す最大30%の手数料を回避する権利を有するかという点だ。
Epic Gamesは訴状の中で、Appleが「市場の支配、競争の阻止、イノベーションの抑制を目論む巨大企業」になっていると主張した。
「Appleは、過去の独占企業よりも巨大かつ強力で、凝り固まっており悪質だ。(中略)Appleの規模と範囲は、技術業界の過去のどの独占企業をもはるかに上回っている」と訴状には書かれている。
Googleに対する訴状では、Epic GamesはGoogleが当初掲げていた理想を放棄しているとして、「Android」がオープンなエコシステムだとうたうのは「約束の反故」だと主張している。
これに先立ち、Appleは13日、「フォートナイト」がガイドラインに違反しているとして、App Storeから削除したことを明らかにしていた。同社は、このガイドラインがすべての開発者に平等に適用されており、ストアの安全を保つためのものだと説明した。
「結果として、『フォートナイト』アプリはストアから削除された」と、Appleは述べ、Epic Gamesとともにこの問題の解決に取り組んでいくとした。「Epicは、Appleによる審査と承認を受けていない機能を同社アプリ内で有効にしており、デジタル商品またはサービスを販売するすべての開発者に適用される、アプリ内課金に関するApp Storeのガイドラインに意図的に違反していることを表明している」(Apple)
Googleも「フォートナイト」を削除した理由として規則違反を挙げている。「Google Play」ストア以外のAndroidアプリストア、例えばサムスンの「Galaxy Store」では引き続き同ゲームをダウンロードできる。
【8月14日13時28分更新】
Appleに加えてGoogleも同アプリをアプリストアから削除し、Epic Gamesから提訴されたことを追記しました。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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