仮想現実(VR)ゲームへの没入感を高めるには、コンテンツのシーンに合わせたデザインのコントローラーを使うとよい。そうしたコントローラーの例として、これまでVRトレッドミル「KATWALK mini」、オートバイ型の「LeanGP」、拳銃型の「Desert Wolf」などを取り上げてきた。
今回は、本物の自転車をコントローラーとして使えるようにするVRシステム「Blync」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Blyncは、自転車の前輪を乗せてハンドルの向きを検知するセンサー、後輪のハブに取り付けて回転速度を計測するセンサー、コントロール用のアプリで構成されるシステム。自転車に装着し、後輪をローラー台などに乗せてこげるようにすると、ハンドルの向きと後輪の回転速度に応じたデータを入力できる。つまり、本物の自転車をVRコントローラーとして使えるのだ。
家に居ながら走れるので、危険と隣り合わせの道路へ出る必要がない。天候に左右されず走れるため、自転車による運動を習慣づけるのに役立つだろう。ネットワーク対応マルチプレイヤー機能も備えており、友達と一緒にサイクリングやレースをするのもよい。
VRゴーグルを装着してこげば、実際に自転車で走っているような体験ができる。VR酔いをしやすい人は、第三者視点による映像に切り替えたり、PCやテレビの画面に映像を出したりして楽しむことも可能だ。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間9月11日まで。目標金額の3万カナダドル(約240万円)に対し、記事執筆時点(日本時間8月18日13時)で約1万4000カナダドル(約112万円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと23日ある。
Blyncの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
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