経験したことのない人にとって、乗り物酔いがどういうものか想像するのは難しい。ゾンビに追われることで乗り物酔いを軽減できると想像するのはさらに難しいだろう。だが、Appleの特許出願書によると、それで効き目があるかもしれない。
Appleが提唱しているコンセプトは、仮想現実(VR)ヘッドセットとコントローラ、プロジェクタを組み合わせて乗客をバーチャル環境に没入させ、実際に動いている車両から気持ちと体を切り離すというものだ。Appleは、乗客の乗り物酔いの兆候を読み取って、酔いを軽減するVR体験を提供することを提案している。
考えられるVR体験のシナリオとしてAppleが言及しているのは、気持ちをなごませてくれるハンググライダーでの飛行体験などだ。そよ風を受けてゆっくりと空を漂い、牧歌的風景を楽しむのだ。また、最初に述べたように、世界滅亡後の地獄絵図の中でゾンビに追われるシナリオも挙げられている。
VR体験を車両の動きと連動させることにも触れている。Appleは一例として、「ゾンビから逃げている時に、赤信号などで車両が停止すると、バーチャル体験の中でも車両が止まったことになり、信号が青に変わるまで再び発進できず、はらはらした気分にさせてくれる」と記している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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