Googleは、Androidスマートフォンに搭載されている加速度センサーで揺れを検出して地震発生を捉え、大きな揺れの到着前に知らせる警告システム「Android Earthquake Alerts System」の構築を開始した。
日本で導入されている緊急地震速報のようなシステムは、大規模な観測網を整備する必要があり、構築コストが非常に高い。これに対しGoogleは、スマートフォンの加速度センサーを地震計のように利用することで、各地で大量に使われているAndroidスマートフォンを地震観測網として使う方法を選んだ。
Android Earthquake Alerts Systemを構成するスマートフォンが地震と思われる振動を検知すると、そのデータをサーバーへ送信する。サーバーは、多数のスマートフォンから集めたデータを解析し、地震が起きたかどうか判断する。
現時点では、サーバーで解析した地震発生の情報を検索サービス「Google Search」に反映させ、「earthquake(地震)」「earthquake near me(近くで地震)」といったキーワードに対する検索結果として表示していく。2021年には、さまざまな国や地域でAndroidスマートフォンによる地震警報を提供したい考え。
なお、カリフォルニア州限定で、米国地質調査所(USGS)および同州の危機管理局(Cal OES)の協力を得て、地震警報システム「ShakeAlert」の事前アラートをAndroidスマートフォンに配信する取り組みを始めた。
Android Earthquake Alerts Systemの紹介ビデオ(出典:Google/YouTube)
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