Googleは米国時間8月11日、視覚障害者支援アプリ「Lookout」の対応機種を拡大し、さらに多くの「Android」デバイスで使えるようにした。また、2つの新たなモードを追加して、食品ラベルの識別や文書のスキャンを可能にしたほか、アプリのデザインにおけるアクセシビリティーも改良した。2019年3月にリリースされたLookoutはこれまで、Google製スマートフォン「Pixel」でしか利用できなかった。
「Food Label」モードでは、スマートフォンのカメラを食品パッケージのラベルに向けると、Lookoutが中身を識別する。カメラがラベルを正しくとらえられない場合は、商品のパッケージまたはバーコードがはっきり写るまで商品を動かすよう促す。
「Scan Document」モードの目的は、手紙やメールを読みやすくすることだ。Lookoutを利用して文書のスナップショットを撮影すると、文書の文字を認識し、スクリーンリーダーで読み上げてくれる。
Lookoutは、「Android 6.0」以降を搭載し、RAM容量が2GB以上のすべてのデバイスで利用できるようになった。また、英語だけでなくスペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語にも対応した。アプリのモードはほかにも、チラシや看板などの媒体に書かれた短い文章を読み上げる「Quick Read」や、米ドル通貨および請求書の金額を識別する「Currency」オプションのほか、スマートフォンのカメラを向けるとテーブルやベッドなど室内にある物を識別できる「Explore」などがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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