「iPhone SE」と「Pixel 4a」のカメラを比較--低価格でも侮れない性能を実感 - (page 3)

Lexy Savvides (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2020年08月07日 07時30分

 しかし、前面カメラのポートレートに関してなら、iPhone SEを選ぶだろう。Pixel 4aのレンズの視界はiPhone SEよりも広いので、自撮りした写真で顔のパーツが少し歪んでいるように感じた。Pixel 4aは固定焦点レンズを搭載しているので、角度が適切でない場合、ピントが合わなくなるおそれがある。固定焦点レンズでは、焦点を調整することができない。

暗所や夜間の撮影性能はPixel 4aの圧勝

 このカテゴリーの勝者は明白だ。Pixel 4aが圧倒的な勝利を収めた。Pixel 4aでは、背面カメラと前面カメラの両方で夜間撮影モード「Night Sight」を利用できるからだ。Night Sightは「Pixel 3」で初めて登場した暗所撮影モードで、暗いシーンを明るくしたり、夜に撮った写真をまるで昼間撮った写真かのように見せたりすることができる。

 iPhone SEは、より高価なiPhone 11や「iPhone 11 Pro」と違って、夜間撮影モードを備えていない。薄暗い部屋や夜間に撮影した写真は、かなり暗くてノイズも多い。もちろん、必要であれば、使えるレベルの写真を撮影することもできるが、Pixel 4aの画質には遠く及ばない。記事内の動画で、ほかの画像サンプルも確認してほしい。

動画撮影はiPhone SEに軍配

 iPhoneは高画質の動画を撮影できることで知られているが、iPhone SEもその伝統を受け継いでいる。iPhone SEの背面カメラで撮影した60fpsの4K動画の画質と音質は、筆者の目(と耳)には、低価格のスマートフォンの中で最高の水準だと感じられる。999ドル(日本では税別10万6800円)のiPhone 11 Proに匹敵する。とはいえ、Pixel 4aもiPhone SEとそれほど大差があるわけではない。30fpsの4K動画の画質はシャープで、露出の変化も比較的滑らかだ。歩いているときや本体を動かしたときの手ぶれ補正機能は、どちらのスマートフォンも優秀だった。

 iPhone SEとPixel 4aの前面カメラはどちらも1080p動画を撮影可能だが、両者の画質の差は顕著だ。Pixel 4aは固定焦点レンズを搭載しているため、適切な距離でカメラを持たないと、撮影した動画はぼやけて、焦点が合っていないように見えてしまう。iPhone SEを使って、明るい場所で撮影した自撮り動画は、素晴らしい。

どちらのスマートフォンのカメラが優れているのか

 iPhone SEとPixel 4aは、それぞれAppleとGoogleの高価なスマートフォンから継承した機能を備えており、カメラの品質に抜かりはない。Pixel 4aは、明らかに暗所での写真撮影性能が優れているので、静止画像に関しては全般的にiPhone SEより勝っていた。デフォルトのカメラアプリについても、Pixel 4aの方がiPhone SEより豊富な機能を備える。iPhone SEは、動画と自撮りでPixel 4aを上回っている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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