医師は、Apple Watchが警告し続けていたことを裏付けた。彼はやはり心房細動だった。一晩入院することになったが、翌日には症状が収まり、退院できた。
ちょうど1週間後、Apple Watchに同じ通知が表示された。
「仕事から帰って夕食を食べ、ソファに座っていたら、息ができなくなった」(Saucierさん)
今回はSaucierさんもApple Watchの警告を聞き入れ、すぐに緊急治療室に戻った。心房細動は3日間続き、医師は新たに処方した心臓薬の効果をモニタリングするために、彼をさらに2日入院させた。
2019年9月のこの2度目の発作以来、SaucierさんはApple Watchからの警告を受けていない。彼は新しい心臓薬を信頼しているが、自分の心臓の状態を記録するためにApple Watchも使い続けている。
「安心毛布のようなものだ」とSaucierさんは語る。「この病気とはこの先もずっと付き合わなければならないと思っている。だから、監視のためにこの時計を持っておくのは良いことだ」
George Kometianiさんの体重は年々増していたが、30歳の誕生日に136kg近くになるまでは、それが健康に悪いと感じることはなかった。
「階段を登るのがしんどくて、体の重みで膝がポキポキ鳴るようになった」「それから、いびきが始まった」と彼は言う。
当時のかかりつけ医は、14kg減量しなければ、睡眠に悪影響を与えるいびきは悪化し、医療介入が必要になると警告した。
そこで、減量に挑戦しようと決意した。食習慣を変え、テイクアウトする食品を健康的なものに変えた。彼は最初の14kgをすぐに減量できたことに驚いたが、意図せず筋肉量まで減ってしまい、いびきは治らなかった。
「そこでApple Watchを使い始めた」とKometianiさんは言う。
Kometianiさんは毎日「ムーブ」リング(Apple Watch上の、運動によるカロリー消費を示す赤い円)を閉じるよう意識的に努力し、画面に表示される「アクティビティチャレンジ」に注意を払うようになった。例えばきついワークアウトをした翌日、Apple Watchは前日と同じレベルのワークアウトにチャレンジするよう促す。それをクリアすると翌日もまた、促される。
「日々どの程度の努力が必要なのか理解するのに本当に役立った」とKometianiさんは語る。「客観的で、多様な観点から発される情報に本当に助けられた」
健康的な生活を始めてから1年経たないうちに、Kometianiさんは約45kg減量した。いびきも、関節痛、背中の痛み、頭痛などの他の問題とともになくなった。そして、彼はずっと幸せになった。
「世の中にどれくらい体重制限があるかあなたは知らないだろう。私はジェットコースターにすら乗れなかった。いまではなんだってできる気がする」と彼は語る。
これらの体験談は私が直接聞いたものだが、Googleで少し検索すれば同じような話が多数見つかるだろう。米ZDNetの記者、Jason Perlowは2018年9月、Apple Watchが彼の心房細動を検知した自身の体験を記している。
私自身も、Apple Watchによって軽度の健康上の不安を検知した。2018年10月、Series 4の心電図機能を、カリフォルニア大学サンフランシスコ校付属病院の医療用心電図と比較テストしていた際、双方のデバイスが期外収縮を検出した。治療の必要のない軽いものであることが判明したが、Gregory Marcus医師からは、今後も注意するよう指示された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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