米プロバスケットボール協会(NBA)は新型コロナウイルスにより中断した2019~2020シーズンを米国時間7月30日から再開するが、コートの様子は中断前といささか異なるようだ。
NBAはファンにオンラインで観戦してもらい、Microsoftのビデオ会議ツールと巨大スクリーン群によってファンの様子をリアルタイムでスタンドに表示する。コートの3方に高さ17フィート(約5m)のスクリーンを配置し、大勢の観客に囲まれているかのような環境を作り出す。Microsoftのビデオ会議ツール「Teams」の新機能「Togetherモード」により、最大300人のファンの顔を「観客席」に表示することが可能だ。Togetherモードは、会議の参加者を同じ背景の中に配置することにより、同じ会議室や教室にいるような雰囲気を作り出すもの。
NBAの次世代放送部門を統括するSara Zuckert氏は「特異かつ厳しい状況の中でシーズンを再開するにあたり、ファン同士が交流して一体感を持てるような、楽しく没入的な体験を創造することを目指している」とコメントした。
Microsoftは7月上旬、参加者の一体感を高める取り組みの一環としてTogetherモードを発表した。これを利用することにより、個々の観客の背景映像は取り除かれ、「観客席」に顔が表示されることになる。
NBAは30台以上のカメラをコートの近くに再配置し、これまで観客が見ることができなかったカメラアングルからの映像も提供する。コートの周囲にマイクも設置し、スニーカーの軋みやボールが弾む音など、床からの音をより多く捉えられるようにした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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