米国時間7月29日は歴史的な日になるかもしれない。Facebook、Amazon、Apple、Alphabet傘下Googleの最高経営責任者(CEO)が、米下院司法委員会の反トラスト(独占禁止法)に関する小委員会の公聴会で証言する。Axiosが25日午前に報じたように、公聴会は当初27日に予定されていたが、29日東部時間午後0時に変更された。
17日に膵臓がんで死去した、公民権運動の指導者John Lewis下院議員(民主党)のひつぎが27日、議会議事堂のロタンダに安置されると24日に発表されたことを受け、公聴会は延期となった。
公聴会は、IT業界で最も影響力のある4人のCEO、Mark Zuckerberg氏、Jeff Bezos氏、Tim Cook氏、Sundar Pichai氏が、独占的な行為をめぐる批判に対し、見解を述べる場となる見通しだ。議会や規制当局はこの1年間、IT大手4社に対し、監視の目を光らせており、これらの企業が市場における独占的な地位を一層強めていることが、競争を抑制している可能性があるとして懸念している。
下院司法委員会のJerrold Nadler委員長と反トラストに関する小委員会のDavid Cicilline委員長は共同声明で、「小委員会は2019年6月より、少数のデジタルプラットフォームの独占状態と、既存の独占禁止法とその施行の妥当性を調査してきた」と述べた。「米国国民の生活においてこれらの企業が担う中心的な役割を考えると、そのCEOらが協力的であることが重要だ。われわれが最初から述べてきたように、この調査を完了するために、彼らの証言が不可欠だ」
1月の下院公聴会では、複数の比較的小規模なテクノロジー企業が、これらの大手IT企業の不公正なビジネス慣行について不満を述べた。SonosのCEOであるPatrick Spence氏は議員らを前に、GoogleがSonosのイノベーションを制限しようとしたほか、Sonosの今後の製品計画に関する情報を欲しがったと証言した。Sonosは1月、ワイヤレススピーカー技術を盗まれたとしてGoogleを提訴している。スマートフォンの背面に吸着させるアクセサリーの開発元PopSocketsのCEOを務めるDavid Barnett氏は、何カ月も前から提起してきた偽造品に関する問題が無視されたことや、値下げ圧力を受けたことを理由に、Amazonを批判した。
Cicilline氏は5月、Bezos氏に反トラスト関連の公聴会で証言するよう求める公開書簡を送り、その後、Bezos氏を召喚することも辞さないと発言していた。6月に入り、Bezos氏は公聴会への出席に同意している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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