Fordは米国時間7月20日、同社の運転支援システム「Co-Pilot360」にIntelの子会社であるMobileyeの「EyeQ」を採用すると発表した。
EyeQはカメラを通じて視覚情報を取得し、車線維持や緊急自動ブレーキ、アダプティブ・クルーズ・コントロール(車間距離制御装置)を補助する。Mobileyeは車載用の画像処理用ソフトウェアもFordに提供し、これは今後登場する車種に搭載されるという。Co-Pilot360の予防安全技術が強化されることになる。
今回の提携は両社にとって非常に大きな決断となった。両社は以前から協力関係にあったが、FordがMobileyeの技術を基本仕様として自社の製品に組み込むのは初めてのことだ。EyeQを採用したCo-Pilot360は「2021 Ford F-150」と「Mustang Mach-E」から実装されることになる。Fordはほかの車種については言及していないが、後続の車種にもMobileyeの技術が使われることになるだろう。
FordはMobileyeの「Roadbook」技術の採用を検討していることも明らかにした。Roadbookは車両に搭載されたカメラからの匿名化されたデータをクラウドソーシングし、高精度の地図作成に役立てるもの。この地図は自動車からアクセス可能で、ハンズフリー運転機能「Active Drive Assist」などの運転補助技術に利用できる。
Roadbookが採用されるかについては近い将来に発表があるとみられるが、たとえ採用されなくても、新技術の開拓に励むFordは今後もMobileyeと協力していくだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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