Ford Motor傘下で自動運転技術を手がけるArgo AIは、実際に道路を走行して集めた交通状況データと、高精細な道路情報地図を組み合わせたデータセット「Argoverse」を、自動運転の研究者向けに無償提供すると発表した。
自動運転やコンピュータービジョンの研究において、公道で自動車を走らせてデータ収集や実験をすることはコストの問題などで難しい。自動運転に利用できるほど高精度な地図データの入手も困難だ。そこでArgo AIは、フロリダ州マイアミとペンシルベニア州ピッツバーグで集めたデータを、研究支援目的で提供する。
提供するデータは、試験車両の各種センサーで集めた113シーン分の3Dデータ、合計1000時間分以上におよぶ30万種類以上の走行パターンシナリオ、総延長290kmあるマイアミとピッツバーグの高精細地図という3種類。さらに、地図は走行車線と交差点の接続情報を記述したもの、走行可能な領域を示したもの、高さ情報を示したものの3種類ある。
なお、ArgoverseにはCreative Commons(クリエイティブ・コモンズ)のCC-BY-NC-SA(表示-非営利-継承)ライセンスを適用する。
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