AMDがついに、ワークステーションクラス(言い換えるならば、セキュリティ重視)のプロセッサーを投入する。同社が米国時間7月14日に発表した「Ryzen Threadripper PRO」は、Intelの「Xeon」に対抗するデスクトッププロセッサーだ。
AMDのマルチコアプロセッサーファミリー「Threadripper」の「PRO」版であるThreadripper PROは、最大で64コアを搭載し、膨大な容量のメモリーとエンタープライズ水準のセキュリティをサポートするなど、航空宇宙分野の視覚化や、ハリウッドの動画編集やCGIレンダリングなど、大量の機密データを転送するユーザーに必要不可欠な機能を備えている。このCPUはまず、レノボの「ThinkStation P620」に搭載される。
同CPUは、「Ryzen Threadripper PRO 3945WX」(12コア)、「Ryzen Threadripper PRO 3955WX」(16コア)、 「Ryzen Threadripper PRO 3975WX」(32コア)、「Threadripper PRO 3995WX」(64コア)の4つのモデルで提供される。現時点では、IntelのXeonでそれだけのコア数を達成するには、複数のCPUを使用しなければならない。
モデル | コア/スレッド | ブースト/ベースクロック | キャッシュ | TDP |
---|---|---|---|---|
3945WX | 12/24 | 最大4.3 / 4.0 | 70 | 280 |
3955WX | 16/32 | 最大4.3 / 3.9 | 72 | 280 |
3975WX | 32/64 | 最大4.2 / 3.5 | 144 | 280 |
3995WX | 64/128 | 最大4.2 / 2.7 | 288 | 280 |
すべてのモデルが、PCI Gen4のサポート(128レーン)など、AMDのアーキテクチャーの一部の利点を備える。ハイエンドコンシューマーをターゲットとするThreadripperと比べて、Threadripper PROは、より多くの種類のメモリー(特にRDIMMやLRDIMM)をサポートし、メモリーチャンネルは8チャンネル(Threadripperは4チャンネル)であるため、最大2TBのメモリ容量をサポート可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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