Qualcomm Technologiesは米国時間6月17日、高性能ロボット向けのハードウェア、ソフトウェア、ツールを備える世界初の5G対応プラットフォーム「Qualcomm Robotics RB5」を発表した。ロボット向け新プロセッサー「Qualcomm QRB5165」を採用し、4G LTEおよび5G接続に対応する。
RB5は、人工知能(AI)を搭載しており、これを使うことでメーカーは高機能で高速、なおかつ応答性能が高いマシンの製作が可能になる。また、消費電力を抑えるように設計されている。
Qualcommでは、この新たなRB5プラットフォームを搭載したマシンが、消費者、企業、防衛、工業、専門的サービスといったセクターに登場することを期待している。少なくとも20社が、発表前の段階でこのテクノロジーを見る機会を得ており、今後採用する可能性が高い。こうした企業には、LG、ドローンメーカーのSkydio、セキュリティロボットメーカーのNXT Robotics、中国で配送用ロボットやドローンを開発している美団(Meituan)、さらには卓球ロボットの「Pongbot」を開発する新松(Siasun)などがある。
加えて、30社以上のハードウェアおよびソフトウェア企業が、さまざまなロボット工学分野での応用を可能にするための、周辺分野の技術開発に取り組んでいる。こちらにはドローンを用いた地図製作企業のAirMapや、「Ubuntu」を提供するCanonical、ロボット管理システムを作るInOrbit、さらにはパナソニックや、深度計測カメラやトラッキングカメラを手がけるIntelの「RealSense」部門などが名を連ねる。
ロボットやドローンは、Qualcommと5Gにとって大きな機会となっている。ABI Researchによる2019年の報告書では、2020年内にこうしたマシンが6000万台配備されると予測しており、さらにこの数は2025年までに2倍に増えるとみている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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