Project EuphoniaとProject Understoodは今でもGoogle内の研究プロジェクトという段階にある。そこから得たことがGoogle製品に組み込まれることがあるとしても、何年もかかるだろう。しかし、ダウン症の6歳の娘を持つカナダダウン症協会の役員会会長、Ed Casagrande氏は、この取り組みが娘の将来にどのような意味を持つかについて、楽観的に考えている。
同氏は障害のある子を持つ多くの親と同様、自身の娘が成人として送るであろう人生について考えることが多い。娘には、障害のないきょうだいと同様の機会を人生で得てほしい。しかし、独立した生活を送り、コミュニティーの中で働くには、より多くの支援を必要とする可能性が高いことも認識している。彼女の行く先に立ちはだかる障壁の一部を、音声アシスタントなどのテクノロジーが取り除いてくれることを望んでいる。
「現時点では、映画や音楽へのアクセスなど、娯楽への関わりが全てだ」と同氏。「しかし、いずれは彼女が自動運転車を呼び出して出勤したり、病気になった時にはテクノロジーが声の調子からそのことを検知してくれたりするようになるかもしれない」
可能性は無限大だろう。
MacNeilさんはProject Understoodに参加したことについて、ゆくゆくは音声認識技術の向上につながるだろうと楽観的に考えているという。ただし今のところは、他の大手IT企業に対しても意見を広め、製品開発の際に障害者が考慮されるようにしたいと考えている。
3月の「世界ダウン症の日」、MacNeilさんは国連に動画メッセージを送り、このように訴えた。「Googleのみに留まらない参画を必要としている」「あらゆるIT企業はアクセシビリティーの優先順位を高める必要がある。私たちは皆、社会の一員だ。私たちは皆、大切だ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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