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ソニー、吉田社長が話す商号変更からPS5発売まで--「今後極めるのはリモート」 - (page 3)

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コロナ終息後は世の中の価値観が大きく変わる

 ここでは、AIへの取り組みについても触れた。吉田氏は、「イメージセンサーは、AI時代のキーデバイスになると考えている」と前置きし、「それに向けて、世界初のAI処理機能を搭載した『インテリジェントビジョンセンサー』の商品化を発表した。さらに、5月19日付で、マイクロソフトとの新たな協業を発表し、ソニーが持つイメージング&センシング技術と、マイクロソフトのAzureを組み合わせ、さまざまな業界の法人顧客に向けに、新たな付加価値をもたらすAIソリューションを提供することになる。この分野では世界最高水準にある積層技術を生かし、人を見るためのイメージングデータから、機械が学習し、判断するためのセンシングデータへと、取得するデータを多様化し、幅広いアプリケーションに展開していくことになる。AIという観点では、ソニーAIという世界トップレベルのAIリサーチャーやエンジニア集団からなる子会社を設立している。ゲームやイメージング、センシングなど、ソニーならではの領域でAI技術を進化させ、新たな領域への展開にも挑戦する」と抱負を語った。

世界初のAI処理機能を搭載した「インテリジェントビジョンセンサー」
世界初のAI処理機能を搭載した「インテリジェントビジョンセンサー」

 なお、マイクロソフトとの提携については、2019年に、ゲームネットワークサービスにおけるクラウドストリーミングの協業を発表しており、この進捗についても説明。吉田氏は、「長期的なテーマとして、チップセットやネットワーク、ダークタイムソリューションといった点で、問題意識を共有しており、引き続き議論を重ねているところである」とし、R&Dを担当する専務執行役の勝本徹氏は、「クラウド上のサーバーや、顧客までネットワーク、顧客が操作するユーザーインターフェースなど、将来のクラウドストリーミングゲームの成り立ちについてディスカッションしている。Azureが持つ素晴らしい技術について理解をしており、個々のポイントでお互いに理解が深まってきた。長期的視点で見て、強力な協業相手だと捉えている」としたほか、「クラウドストリーミングや今回の半導体のほか、コンシューマエレクトロニクスのリモート活用においても提携が進む可能性があり、内容は多岐に及ぶ」と語った。

 金融事業については、ソニーフィナンシャルホールディングスの100%の子会社が軸になる。「金融事業は、感動の主体である人を支える事業であり、個人や家族の経済的な安心に貢献する事業となる。ソニーのDTCビジネスの原点でもある」と位置づけ、「中核となる生命保険事業のコアバリューともいえるライフプランナーのさらなる価値向上などの施策に取り組んでいく。金融事業におけるソニーのテクノロジーの活用など、さらなるグループ内シナジーの実現も目指す」と述べた。

 一方で、新型コロナウイルス感染拡大に向けた対策や、同社の取り組みについても言及した。

 「医療」、「教育」、「クリエイティブコミュニティ」への支援を目的とする1億ドルのグローバル支援基金を立ち上げたことや、医療現場への貢献を目的にした3Mとの協業、人工呼吸器の生産支援や、医療現場向けフェイスシールドの提供などを行っていることを示したほか、プログラミング教育キットの無償提供、困難な状況にあるアーティストやゲームデペロッパーへの支援を実行していることを紹介。「ソニーと関係が深いアーティストやクリエーターが、それぞれのファンに向かって行動変容や社会への連帯を呼びかける自発的な活動も展開している」とした。

 その一方で、コロナ終息後の世界についても触れた。吉田氏は、「これから世の中の価値観は大きく変わるだろう。本当に大事なものはなにか、ということを世界中の人たちが考えている。その結果、最終的には、あらゆるものが人に近づいていくことになるだろう」とした。

 また、勝本氏は、「コロナが一旦落ち着いたあとでも、多くの人が、電車や飛行機では移動できない、集まれない状態が長く続くとみている。ソニーのテクノロジーは、人に近づくことで貢献するが、人が集まれなくても、移動ができなくても、人に近づき、人に寄り添って課題を解決することができる。制作分野ではロケに行けないということが起こっている。ライブの場では人が集まれない。医療分野でも人に近づけないという課題がある。これらの課題を、テクノロジーで解決していく。リアルタイム、リアリティ、リモートにより、コンテンツをバーチャルで制作したり、リモートやバーチャルでライブを行ったり、遠隔で診断や治療が行えるといったところに、ソニーの技術が貢献できるだろう」とした。

リアリティ・リアルタイムを極める商品
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リモートソリューション
リモートソリューション

 吉田氏は、「ソニーの役割は、感動を作り、届け続けることである。人々が感動でつながるためには、人、社会、地球環境が健全であることが前提となる。環境負荷の軽減につながるモビリティの進化への貢献をはじめ、さまざまな環境への取り組みを行う」と述べた。

 なお、経営方針説明会は、16時からスタートする予定であったが、16時45分から開始。「ソニーフィナンシャルホールディングスの完全子会社化について、東証ファイリングに時間を要したため」(吉田氏)と説明した。

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