パナソニックは4月27日、2020年3月期連結通期業績予想を下方修正すると発表した。2月3日に発表した前回予想で7兆7000億円だった売上高を7兆4500億円に引き下げる。新型コロナウイルス感染拡大による影響を受け、販売減少や販売機会の損失を反映した結果としている。営業利益3000億円、税引前利益2900億円は前回発表時の数字を据え置き、当期純利益は、法人税等の良化により100億円上方修正し、2100億円とした。
売上高は、外出制限等に伴う市況悪化による販売減少や、部品調達難等に伴う工場の停止・稼働率低下による販売機会の損失などを受けて下方修正するもの。調整後営業利益は、想定を約100億円下回る見通しだが、アプライアンスやコネクティッドソリューションズを中心とした新型コロナウイルス感染症の拡大によるマイナス影響を、固定費削減等で一部カバーするとしている。
パナソニックでは、日本や一部アジア地域、欧米等の拠点で政府の緊急事態宣言やロックダウン等により、操業停止等の影響が出ているとのこと。一方、中国・北東アジア地域では、販売・製造等の拠点が85法人あるが、現在はすべて稼働している。
パナソニックでは5月18日に2020年3月期連結通期業績説明会の開催を予定しており、説明会で詳細を発表するとしている。
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