旅行でホテルや民泊などを利用した際、部屋に盗聴器や隠しカメラが仕掛けられていた、という話をときおり耳にする。最近の電子機器は極めて小さくできるため、見つけることが難しい。
そこで、隠しカメラなどを発見するデバイス「VESANY」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
VESANYは、無線LAN(Wi-Fi)の電波発信源を探したり、カメラのレンズを発見したりする機能を備えた、手のひらサイズの小型デバイス。バッテリ駆動するので、旅行先でも使いやすい。
さまざまな周波数の電波を検知することが可能で、Wi-Fi、2Gや3G、4G、5Gといったモバイルネットワーク、GPSで使われる電波の発信源を見つけられるという。無線通信する盗聴器や隠しカメラ、居場所の特定に悪用されるGPSロケーターを発見できそうだ。
無線通信しない隠しカメラは、レンズで反射される赤外線を探すことで見つける。VESANYのLEDを点灯して光を照射し、赤外線フィルター越しに反射光を見ると発見できる。
さらに、VESANYは振動センサーを搭載しており、動かされると大音量のアラームを鳴らし、赤くまぶしい光で警告する。就寝時に部屋のドアノブに掛けておけば、不審者の侵入を防げる。トランクやバッグに取り付ければ、置引の防止になる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間6月5日まで。目標金額の5万香港ドル(約69万5000円)に対し、記事執筆時点(日本時間4月23日16時)で約3万6000香港ドル(約50万円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと42日ある。
VESANYの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
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