Appleは2017年、Apple Watchのセルラー版も発売し、iPhoneが手元になくても電話をかけたりインターネットにアクセスしたりできるようにした。これはスマートフォンを持たずにランニングしたいユーザーの間で特に人気を博した。
2019年にはApple Watchから直接利用できるアプリストアを立ち上げた。それまではiPhoneを使ってApple Watch対応のiOSアプリをダウンロードする必要があった。これにより、サードパーティーのアプリをApple Watch単体でインストールできるようになり、一部の開発者はApple Watch専用アプリを開発している。
健康やフィットネス面の強化およびiPhoneからの独立は、Apple Watchの将来のバージョンにとって大きな機会となる。Appleはまだこの製品について、iPhoneのコンパニオンとしての位置付けを変えていない。「iPad」や「iPod touch」とは連携しておらず、利用できるのはiPhoneユーザーに限られる。より独立して機能するApple Watchを開発すれば、Appleはユーザーベースを一気に広げられるだろう。うわさされる子ども向けエディションをその一環として開発すれば、子どもにも普及させられる可能性がある。
さらに、血糖値や血圧などを測定するセンサーを追加すれば、Apple Watchは本格的なヘルストラッカーになる。さらには睡眠トラッキングという可能性もある。この機能は何年にもわたりうわさされているが、まだ実現しておらず、バッテリーの持続時間がネックになっていると考えられている。
5年前、Apple WatchはiPhoneを拡張するものとして発売された。そして今から5年後には、両製品が連携していたかどうかさえ思い出すのが難しくなっているかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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