Googleは米国時間3月27日、小規模企業や新型コロナウイルスのパンデミックと戦う医療機関、医療従事者らを支援するため、8億ドル(約880億円)以上を提供すると発表した。現金やGoogleのプラットフォームでの広告クレジットという形で提供する予定だ。
最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏はブログ記事の中で、「新型コロナウイルスの感染拡大は世界中で悪化し続けており、生活やコミュニティーに壊滅的な被害を与えている」と述べた。「これらの課題の一部を解決する上で役立てるよう、われわれは27日、新たに8億ドル以上を投入し、中小企業、保健機関や政府、そしてこの世界的なパンデミックの最前線で戦う医療従事者を支援することを発表する」(Pichai氏)
最大額となるのは、中小企業に提供する3億4000万ドル(約370億円)の広告クレジットだ。過去1年間アクティブだったアカウントが対象となり、2020年末まで利用できる。また、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐ手段などの重要な情報を世界に発信しているWHO(世界保健機構)をはじめとする組織に対し、2億5000万ドル(約270億円)分の広告助成金を提供する。中小企業に資金を提供できるよう、NGOや金融機関を支援する2億ドル(約210億円)の投資ファンドも用意する。さらに、大学や研究機関を対象に「Google Cloud」のクレジット2000万ドル(約22億円)分を提供する。
またGoogleは、サプライチェーンパートナーの1社と協力し、医療用マスク200万~300万枚を急ピッチで生産し、CDC財団に寄付するとしている。CDC財団は、CDC(米疾病予防管理センター)の重要な取り組みを支援する組織だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」