Appleは米国時間3月27日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の自己診断ツールや関連情報を提供するウェブサイトとアプリをリリースした。「米国がCOVID-19の多大な負担を背負っている中、米国中の人々が信頼できる情報やガイダンスを簡単に入手できるようにすること」が目的だとしている。
これらは、米疾病予防管理センター(CDC)やホワイトハウスの新型コロナウイルス対策本部、米連邦緊急事態管理局(FEMA)と連携して開発された。
このアプリとウェブサイトには、リスクファクターや最近の症状などの質問に回答するよう求めるスクリーニングツールがあるとAppleは説明している。回答に基づき、「ソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)や自己隔離、症状を注意深く監視する方法、現時点で検査が必要か否か、医療機関をいつ受診するべきかといったガイダンス」など、次に取るべき行動について、CDCのアドバイスを受けられる。
スクリーニングツールは、医師や医療機関による指示、州や地域の保健当局のガイダンスに代わるものではないとAppleは述べている。
最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏は27日、「Appleは、人々が情報を入手し、症状を理解し、自分の健康を守るための適切な行動を取れるよう、CDCと連携して、COVID-19関連のウェブサイトと米国向けアプリを開発した」とツイートした。「いつも通り、データはユーザーのものであり、プライバシーは保護される」(Cook氏)
To help you stay informed, understand symptoms and take proper steps to protect your health, Apple has created a COVID-19 website and a US app in partnership with the CDC. As always, the data is yours and your privacy is protected. Stay safe and healthy. https://t.co/qUEMYOzZUC
— Tim Cook (@tim_cook) March 27, 2020
このアプリとウェブサイトでは、スクリーニングツールのほか、新型コロナウイルス関連のFAQや、有効な手洗い方法や症状の監視方法など、CDCによる最新情報が提供されるとAppleは説明している。
Appleは先週、音声アシスタント「Siri」をアップデートし、新型コロナウイルスに関連した症状かどうかを心配する人向けに質問を追加したと報じられた。ユーザーが「私はコロナウイルスに感染しているか」と問いかけると、Siriはイエスかノーで答える質問を返し、次に取りうる手段に誘導するという。
CDCも、一般市民がCOVID-19の症状やリスク要因を自分で評価し、診察を受けるべきかどうかを判断する上で役立つセルフチェックツールを公開している。このツールは、Microsoftの「Healthcare Bot」サービスを利用して開発された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」